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D・アウヴェス、バルサの年間表彰式欠席を嘆く「“白だらけ”で気分が悪かった」

2017.01.11

FIFA年間表彰式に参加したD・アウヴェス(右) [写真]=Getty Images

 9日に行われたFIFAの年間表彰に各賞でノミネートされた選手を派遣しなかったことが批判されているバルセロナに、昨年夏にユヴェントスに移籍するまで主力としてクラブを支えたブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスも不満を表した。

 バルセロナは今回の年間表彰で、最終的にレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが受賞した“ザ・ベスト”(世界年間最優秀選手)では、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが最終候補にノミネートされていた。だが、メッシの欠席が事前に明らかになったことで、C・ロナウドの受賞が発表前に事実上知れ渡ってしまうという、イベントに水を差す形となった。

 また、FIFAおよびFIFPro(国際プロサッカー選手会)の共催による“World XI”(世界年間ベストイレブン)にも、メッシを筆頭に、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、スペイン代表DFジェラール・ピケが選出されたバルセロナだが、4選手はいずれも授賞式を欠席した。

 バルセロナが年間表彰に選手を派遣しなかったのは、前日8日にリーガ・エスパニョーラ第17節のビジャレアル戦を終えたばかりのうえ、11日にはファーストレグを落としているコパ・デル・レイ5回戦のアスレティック・ビルバオとのセカンドレグが控えているという、厳しい日程を考慮してのことだ。

 この論争を呼ぶ決断に対しては、“ザ・ベスト”に輝いたC・ロナウドは「彼らがいないのは残念だが、判断は十分に理解できる」と寛容な態度を示している。しかし、World XIに選出されながら昨シーズンまでのチームメイトと再会できなかったうえ、逆に古巣の宿敵であるレアル・マドリードの5選手に囲まれる形となったD・アウヴェスは、ブラックジョークを混ぜながら強い落胆を示した。

バルセロナの選手は出席するべきだった。これは個人的な意見だが、彼らはここに来たうえで水曜に試合をする準備ができているはずだ。クラブの決定は尊重されるべきだけれども、彼らはここにいるべきだった。どこを見ても“白だらけ”で本当に気分が悪かったよ」

 アウヴェスはその一方で、C・ロナウドの“ザ・ベスト”受賞に関しては、私見を挟みながらも納得できる選出であったとの理解を示している。

「ロナウドは受賞に相応しい。たとえ僕だったら別の選手に投票するとしても、正しい選出であることに変わりはない」

文=北村敦

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