昨夏トリノにレンタル移籍を果たしたイングランド代表GKジョー・ハートが、イギリスメディア『BBC』の番組に出演し、マンチェスター・Cに復帰する可能性が低いことを示唆した。
ハートは今シーズンからマンチェスター・Cの監督に就任したジョゼップ・グアルディオラ監督の下で構想外となったため、新天地を求めて昨夏トリノに加入。大型補強として注目され、地元サポーターからの熱烈な歓迎を受けた。今シーズンはここまでリーグ戦25試合に出場し、レギュラーの座を確保している。
移籍の経緯を尋ねられたハートは「グアルディオラ監督との遺恨はまったくない」とコメント。チリ代表GKクラウディオ・ブラボの加入によって、チームを追い出される形となったことについても「監督が僕のキャリアを狂わせたなんて感じていないし、あくまでもプロの監督として勝てるチームをつくるための判断だったと思う」と冷静に振り返った。
グアルディオラ監督はハートの去就に関して「シーズン終了後に話す」としているが、ハート自身はプレミアリーグに復帰する可能性が低いと考えているようだ。「GKとして、僕の存在を強く求めてくれるチームでプレーしたい。もちろんマンチェスター・Cを愛しているけれど、もっと現実的に考えなければならないからね。現時点で僕はあのチームで余っている状態。あまり必要とされていない」
ハートを巡ってはチェルシーやリヴァプール、アーセナルといったクラブからの関心があると伝えられており、プレミアリーグへの復帰についても注目が集まるが「一人のファンとして、今でもプレミアリーグのサッカーが大好きだ」と発言するにとどまった。