今シーズン限りでローマを退団した元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティが、UEFA(欧州サッカー連盟)会長賞を受賞することになった。UEFAの公式サイトが発表し、8月にモナコで授賞式が行われるという。
現在40歳のトッティは、1989年にローマの下部組織に加入。1993年に16歳の若さでトップチームデビューを果たして以降、ローマ一筋でプレーし、公式戦786試合に出場、307得点を記録してきた。クラブの象徴的存在として、多くのファンや選手に慕われた同選手は、5月28日に行われたセリエA最終節のジェノア戦で途中出場を果たし、試合後には退団セレモニーが行われた。
今後のキャリアについて現時点では不明なものの、トッティは「新しい挑戦への準備ができているんだ」と自身のSNSで表明しており、その動向が注目されている。
UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、トッティの「ファンタスティックなキャリア」を称賛。「会長賞は際立つ実績、プロ選手としての卓越性、そして模範的人格を備えた選手に送られるもの」と、授与に至った理由を説明した。「ローマとサッカー界に対して卓越した忠誠と献身を示したフランチェスコに、おめでとうと言いたい」と祝福の言葉を送っている。
同賞に輝いた選手はトッティが17人目となり、これまでに元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏や、元イタリア代表MFジャンニ・リベラ氏も受賞している。
過去の受賞者は以下の通り。
1998年:ジャック・ドロール(フランス)
2000年:ギ・ルー(フランス)
2001年:フアン・サンティステバン(スペイン)
2002年:ボビー・ロブソン(イングランド)
2003年:パオロ・マルディーニ(イタリア)
2004年:アーニー・ウォーカー(スコットランド)
2005年:フランク・ライカールト(オランダ)
2006年:ビルフリート・ストラウブ(ドイツ)
2007年:アルフレド・ディ・ステファノ(スペイン)
2008年:ボビー・チャールトン(イングランド)
2009年:エウゼビオ(ポルトガル)
2010年:レイモン・コパ(フランス)
2011年:ジャンニ・リベラ(イタリア)
2012年:フランツ・ベッケンバウアー(ドイツ)
2013年:ヨハン・クライフ(オランダ)
2014年:ヨセフ・マソプスト(チェコ)