リヴァプール移籍の可能性があったダニエウ・アウヴェス [写真]=Getty Images
リヴァプールの元CEOであるリック・パリー氏が、ユヴェントスのブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスの獲得に迫っていた過去を明かした。イギリス紙『デイリー・メール』が25日付で伝えている。
ユヴェントスを今シーズン限りで退団し、マンチェスター・Cへ加入すると見られているD・アウヴェス。34歳にしてプレミアリーグ初挑戦が近づいている同選手だが、セビージャに所属していた2006年夏にリヴァプールが獲得に乗り出していたという。
パリー氏は当時の状況を振り返り、「接触はしていた。最終的に予算のすべてをサイドバック1人に使うのか、それとも2選手の獲得に充てるのかという話になった」とコメント。クラブとして、D・アウヴェスの獲得を検討していたことを認めた。
同選手の獲得は、当時の指揮官であったラファエル・ベニテス監督が強く望んだことだったという。しかし、プレーヤーとして今ほどのレベルになかったこと、また、他クラブほど資金的な余裕がなかったことが理由となり、最終的には断念せざるを得なかったようだ。そして、リヴァプールはD・アウヴェスの獲得費用を、イングランド人MFのジャーメイン・ペナントと元イングランド代表FWピーター・クラウチの獲得に充てたという。
当時の決断について、パリー氏は「D・アウヴェスの方が良い買い物になっていたか? おそらくイエスだろう。しかし、それは結果論だよ」としながらも、「もし過去を変えられるとしたら、何人も選手を獲得するのではなく、1人に絞るだろうね」と語り、悔いの残るものであったと認めている。
D・アウヴェスは2008年夏にバルセロナへ移籍すると、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるチームで数々のタイトル獲得に貢献。名実ともに世界屈指のサイドバックへと成長を遂げた。リヴァプールにとっては、逃した魚は大きかったと言えるかもしれない。
(記事/Footmedia)
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