ドンナルンマに試験実行委員長が激怒…卒業試験“サボり”彼女とバカンスへ

　会計士高等専門学校の卒業試験を辞退したミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマに対し、卒業試験実行委員会のエルダ・フローヨ委員長が厳しく非難した。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が6日に報じた。
　
　ドンナルンマがU－21欧州選手権に出場するため、イタリア北部パヴィーアにある『レオナルド・ダ・ヴィンチ会計専門学校』の卒業試験は個別に延期され、5日に予定されていた。

　しかし、ドンナルンマは延期された卒業試験を放棄。プライベートジェット機をチャーターして、スペインのイビサ島へと恋人と一緒にバカンスに出発したことが報じられていた。

　これに対して、卒業試験実行委員会のフローヨ委員長が憤慨。「学校、委員会、そして試験を行う学生に対する敬意を著しく欠く行為だ」と、延期された試験を受けずに、バカンスに出発したドンナルンマを責めた。

　さらに、「彼のほかに、57人の受験者の中には、家庭に深刻な問題がある生徒もいた。そういった生徒たちも試験を受けに来ていたんだ。恐らく受かるかもしれないし、そうでないかもしれない。しかしいずれにしろ、試験を辞退することはしていない」と続け、恵まれない環境に置かれている生徒たちも、試験を受けたことを強調し、ドンナルンマに試験に対する敬意を求めた。