21日から23日にかけて行われたセリエA第34節で、多くの選手たちが頬に赤い口紅を塗ってプレーした。事情を知らない現地のファンたちも、突然のアクションには驚かされたようだ。23日付のドイツ紙『ビルト』が報じている。
今節では首位ユヴェントスと2位ナポリの頂上決戦も行われたが、世界中が注目した同試合でも各国の代表選手たちが頬に赤い口紅を塗ってプレーしていた。このアクションは、女性への暴力に対する抗議を示すアクションとして行われたものだった。
セリエAの運営機構がイタリアの人権擁護団体『WeWorld Onlus』と提携し、共同で“Un rosso alla violenza”(暴力にレッドカード)というアクションを実行したのだ。選手たちもこの動きに賛同し、各試合で実行されることとなった。
さらに、ナポリに所属するスロヴァキア代表MFマレク・ハムシクは今回の動きを受けて、妻とのツーショットをインスタグラムに掲載。同アクションの支援を行っている。「#MeToo運動」で女性への暴力が可視化され始めているが、イタリアのセリエAもこの流れに同調。世界中のメディアが注目し、称賛を贈っている。