ミランの前名誉会長、シルヴィオ・ベルルスコーニ氏が、クラブの保有権の買い戻しに意欲を示した。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が26日に報じた。
ミランは2016年8月、ベルルスコーニ氏が創設した子会社のフィニンヴェスト社から、中国企業に株式の99.93パーセントを7億4000万ユーロ(約976億円)で売却。ベルルスコーニ氏は、クラブ経営から退き、李勇鴻が会長に就任していた。
中国資本が新たな後ろ盾となったミランは、昨年の移籍市場で2億ユーロ(約264億円)もの大金を投じてチームの改革に踏み切ったものの、セリエAで現在7位と低迷。残り4試合を残し、今シーズンもチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すこととなった。
愛するミランの低迷にベルルスコーニ氏は「約束することはしたくないが、未来を見据えて、ミランを買い戻す意向がある」とコメント。ミランの保有権を取り戻す用意があることを明言した。
イタリア首相を4期務めたベルルスコーニ氏は、汚職スキャンダルにより、上院議員を失職することもあったが、政治には未だに強い影響力を持つ。今年の9月に82歳となるものの、ミランの保有権を取り戻す機会を虎視眈眈と窺っているようだ。