インテルの下部組織で育った選手たち [写真]=Getty Images
欧州トップクラブの下部組織で育ち、“期待のホープ”と称された選手たちの現況を紹介するシリーズ。第14回目は、イタリアのU-19チームによる大会「カンピオナート・プリマヴェーラ」を2連覇中、通算優勝回数もトリノと並んで最多9回を誇るなど、育成年代でイタリア屈指の実績を持つインテル編をお届けする。
*2012年以降にクラブの下部組織に在籍した選手を対象とした
*カッコ内は(生年月日/国籍/所属クラブ/ポジション)
写真=Getty Images
■アンドレイ・ラドゥ
(1997年5月28日/ルーマニア/ジェノア/GK)
経歴:インテル→アヴェッリーノ(レンタル)→ジェノア(レンタル)
今年11月に、母国のルーマニア紙が選ぶ2018年の年間最優秀選手にノミネート。現在はU-21代表を主戦場とするが、いずれA代表の正GKになることが期待されている逸材だ。2013年にインテルの下部組織に入団すると、2015-16シーズンのセリエA最終節でトップチームデビュー。昨季から武者修行に出向いており、今季はジェノアでレギュラーとして活躍している。
■イブラヒマ・エムバイェ
(1994年11月19日/セネガル/ボローニャ/DF)
経歴:インテル→リヴォルノ(レンタル)→ボローニャ(レンタル→完全)
2010年にセネガルのクラブチームからインテルに引き抜かれると、2012年にはU-19のヨーロッパ王者を決める「NextGenシリーズ(現UEFAユースリーグ)」で優勝。“黄金世代”の一員として、2012-13シーズンにトップチーム昇格を果たし、ユース時代の恩師であるアンドレア・ストラマッチョーニ監督のもとでプロデビューを飾った。しかし、その後は出場機会に恵まれず、2015年にボローニャへ完全移籍。今季で5年目となるシーズンを迎えている。
■アイザック・ドンコル
(1995年8月15日/ガーナ/ウニヴェルシタテア・クラヨーヴァ/DF)
経歴:インテル→バーリ(レンタル)→アヴェッリーノ(レンタル)→チェゼーナ(レンタル→完全)→ウニヴェルシタテア・クラヨーヴァ
2010年にパドヴァからインテルの下部組織に加入。身体能力の高いセンターバックとして、2012年のヨーロッパリーグ(EL)でトップチームデビューを果たしたときは、まだ17歳だった。その後セリエAデビューも飾ったが、2017年に3度目のレンタル先となったチェゼーナへ完全移籍。1シーズンプレーしたあと、今夏にルーマニアのウニヴェルシタテア・クラヨーヴァと契約を交わし、ついにイタリアを離れた。
■セナ・ミアング
(1997年2月5日/ベルギー/スタンダール・リエージュ/DF)
経歴:インテル→カリアリ(レンタル→完全)→スタンダール・リエージュ(レンタル)
伝説的なF1ドライバーのアイルトン・セナ氏(故人)にちなんで、セナというファーストネームを付けられたというミアング。190センチ以上の長身を誇る左サイドバックで、過去には“長友佑都の新たなライバル”と報じられたこともあった。しかし、レギュラーの座を奪いとることはできず、2017年にカリアリへ完全移籍。今季はレンタルで母国スタンダール・リエージュに所属する。
■フェデリコ・ディマルコ
(1997年11月10日/イタリア/パルマ/DF)
経歴:インテル→アスコリ(レンタル)→エンポリ(レンタル)→シオン→インテル→パルマ(レンタル)
2014年12月、弱冠17歳でトップチームデビューを飾った早熟の左サイドバック。各年代別のイタリア代表でもプレーし、昨年のU-20W杯では3位入賞に貢献した。昨年夏にスイスのシオンへ売却されたが、わずか1年で買い戻しオプションが行使されてインテルに復帰。直後にパルマへのレンタル移籍が発表されたが、いずれは“ネッラズーリ”のレギュラーメンバーとして活躍することが期待されている。
■マルコ・ベナッシ
(1994年9月8日/イタリア/フィオレンティーナ/MF)
経歴:インテル→リヴォルノ(レンタル)→トリノ→フィオレンティーナ
2012年の「NextGenシリーズ」優勝メンバーとして地元メディアの注目を集めたが、トップチームでプレーしたのは1シーズンのみ。才能を開花させたのは、移籍先のトリノでのことだった。名門クラブでチームキャプテンを任されるまでに成長すると、A代表にも初招集。昨季は新天地のフィオレンティーナで自己最多となるリーグ戦35試合に出場するなど、キャリア最高の1年を過ごした。
■アンディ・ポロ
(1994年9月29日/ペルー/ポートランド・ティンバース/MF)
経歴:インテル→ミジョナリオス→ウニベルシタリオ(レンタル)→モレリア→ポートランド・ティンバース(レンタル)
16歳で母国ペルーのクラブとプロ契約を締結すると、19歳でインテルに加入。スピードに乗ったドリブルと強烈なシュートが持ち味のウインガーとして、プリマヴェーラで活躍した。しかし、トップチームでの出場はなく、わずか半年後に退団。その後はコロンビアやメキシコのクラブを渡り歩き、現在はアメリカに拠点を置いている。出場機会はなかったが、ペルー代表の一員としてロシアW杯にも参加した。
■アンドレア・パラッツィ
(1996年2月24日/イタリア/ペスカーラ/MF)
経歴:インテル→リヴォルノ(レンタル)→プロ・ヴェルチェッリ(レンタル)→ペスカーラ(レンタル)
10歳でインテルの下部組織に入団し、プリマヴェーラでは主将を担当。年代別のイタリア代表経験もあり、2014年11月に18歳でトップチーム初出場を果たしたときには、ボールを奪える守備的MFとして大きな脚光を浴びた。しかし、2015-16シーズン以降は下部リーグへのレンタル移籍が続いており、今季がキャリアの分水嶺となるかもしれない。
■アサヌ・ニュクリ
(1996年9月28日/コートジボワール/休養中/MF)
経歴:インテル→ウディネーゼ(レンタル)→インテル
2015年4月の“ミラノ・ダービー”で、わずか18歳ながら先発に大抜擢。しかも、これがセリエA出場2試合目のことだった。「インテルの未来を託された男」と言われ、元フランス代表MFパトリック・ヴィエラにも例えられたが、2017年1月に思わぬアクシデントに見舞われる。レンタル先となるはずだったウディネーゼで行われたメディカルチェックにて、心臓に問題があることが発覚したのだ。その日以降は一度も公式戦のピッチに立っていない。
■サムエレ・ロンゴ
(1992年1月12日/イタリア/ウエスカ/FW)
経歴:インテル→エスパニョール(レンタル)→ヴェローナ(レンタル)→ラージョ・バジェカーノ(レンタル)→カリアリ(レンタル)→フロジノーネ(レンタル)→ジローナ(レンタル)→テネリフェ(レンタル)→ウエスカ(レンタル)
ロンゴも2012年の「NextGenシリーズ」の優勝メンバーの一人だが、インテルのトップチームで出場したのはわずか2試合。2012-13シーズン以降はレンタル移籍を繰り返しており、今季所属するウエスカは通算8クラブ目のレンタル先となる。ユース時代を含めたインテルでの在籍期間よりも、レンタル期間の方がはるかに長いが、保有権はまだインテルにある。
■マルコ・リヴァヤ
(1993年8月26日/クロアチア/AEKアテネ/FW)
経歴:インテル→ルガーノ(レンタル)→チェゼーナ(レンタル)→インテル→アタランタ→ルビン・カザン→エンポリ(レンタル)→ラス・パルマス→AEKアテネ(レンタル→完全)
2010年に母国クロアチアのハイドゥク・スプリトからインテルに移籍すると、翌年にセリエAデビュー。その後2度のレンタル移籍を経てインテルに復帰すると、プリマヴェーラに所属し2012年の「NextGenシリーズ」優勝に貢献した。しかし、ディエゴ・ミリート、アントニオ・カッサーノ、ロドリゴ・パラシオらベテラン勢の牙城を崩すことは出来ず、2013年に退団。現在はギリシャでプレーする。
■ゲオルゲ・プスカシュ
(1996年4月8日/ルーマニア/パレルモ/FW)
経歴:インテル→バーリ(レンタル)→ベネヴェント(レンタル)→ノヴァーラ(レンタル)→パレルモ
かつてインテルでプレーした元ルーマニア代表DFクリスティアン・キヴ氏の紹介で下部組織入り。体格、スピード、テクニックの三拍子揃ったストライカーとして、2015年にセリエAデビューを飾った。18歳でU-21代表のキャプテンを務めるなど、「ルーマニアの神童」として大きな期待を集めたが、トップチームでの出場数は10試合に満たず。3度のレンタル移籍を経て、今夏に2部パレルモへの完全移籍が発表された。
■レイ・マナイ
(1997年2月24日/アルバニア/アルバセテ/FW)
経歴:インテル→ペスカーラ(レンタル)→ピサ(レンタル)→グラナダ(レンタル)→アルバセテ(レンタル)
2015年にクレモネーゼからインテルに加入。「アルバニアが生んだ天才FW」として、ユヴェントスやアトレティコ・マドリード、ローマなども獲得に興味を示すなかでのインテル入りだった。2015-16シーズンの開幕戦でセリエAデビューを果たすなど、1年目からトップチームの試合に出場。しかし、2年目以降はレンタル移籍を繰り返しており、武者修行先での戦績も思わしくない。スペイン2部リーグでプレーする今季も、リーグ開幕17試合で3ゴールを挙げるにとどまっている。
■フェデリコ・ボナッツォーリ
(1997年5月21日/イタリア/パドヴァ/FW)
経歴:インテル→サンプドリア→ランチャーノ(レンタル)→ブレシア(レンタル)→SPAL(レンタル)→パドヴァ(レンタル)
7歳でインテルの下部組織に入団すると、17歳の誕生日を迎える直前にセリエAデビュー。2014年には17歳6カ月というU-21イタリア代表の最年少出場記録を樹立し、大きな注目を集めた。しかし、翌年にサンプドリアに完全移籍。以降はレンタル移籍を繰り返しており、“クリスティアン・ヴィエリ二世”と評されたポテンシャルを発揮するまでには至っていない
■アンドレア・ピナモンティ
(1999年5月19日/イタリア/フロジノーネ/FW)
経歴:インテル→フロジノーネ(レンタル)
マウロ・イカルディが“お手本”だというインテル期待の若手ストライカー。2016年12月のELでトップチームデビューを果たした後には、チェルシーやユヴェントスも興味を示しているとの報道があった。フロジノーネにレンタル中の今季は、第10節のSPAL戦でセリエA初ゴールをマーク。まだまだ荒削りだが、ポテンシャルに疑いの余地はなく、今後のさらなる成長に期待がかかる。
(記事/Footmedia)
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By Footmedia