セリエAで起きた人種差別についてスターリングがコメントを残している [写真]=Getty Images
マンチェスター・Cに所属するイングランド代表FWラヒーム・スターリングはセリエAで起きた人種差別問題についてコメントを残している。3日にイギリスメディア『スカイスポーツ』が報じた。
セリエA30説が3日に行われ、ユヴェントスがカリアリを2-0で下した。追加点を決めたのはイタリア人FWモイーズ・キーンであったが、同選手のゴールパフォーマンスが問題の一つとなってしまった。
カリアリのファンはキーンに対して試合中、人種差別的なヤジを飛ばし同選手の怒りを買っていた。フランス代表MFブレーズ・マテュイディもそれに気づいていたため、不満をあらわにしていた。キーンは85分に追加点をマークすると、真っ先にカリアリファンの前に立ち、挑発的にも見えるようなパフォーマンスをして、さらにファンを苛立たせた。
試合後に、チームメイトのイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチは「キーンはあのような態度をとるべきでなかった。人種差別行為はもちろん最悪だが、挑発的な態度をとったキーンにも責任はある。非は五分五分と言える」と述べていた。
指揮官のマッシリミリアーノ・アッレグリ監督も差別的行為を行うものは一生スタジアムに足を踏み入れるべきでないと厳しく批判。しかし、ボヌッチと同様にキーンのパフォーマンスについては挑発的な態度をとるべきでなかったと助言していた。
スターリングはこの一例の件について自身のインスタグラムにてボヌッチの見解を否定するような一文をあげていた。同選手はボヌッチの「非は五分五分と言える」とのコメントを取り上げ、拍手の絵文字を並べ「ただ笑うことしかできないね」と皮肉な投稿をしていた。
スターリング自身もメディアやファンから人種的差別を受けるなどの経験があるため、両者に非があるとの見解に納得がいかなかった模様だ。今後サッカー界からこのような問題を排除するためにも、ファンや選手はもちろん、協会側の重度な取り締まりや、罰をはじめとした積極的な取り組みが必要となる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト