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○○歳でトップの評価を受けるのは? 最も市場価値の高い選手を年齢別に紹介 後編(32~39歳)

2020.03.25

ベテランに差しかかってなお高い市場価値を誇る選手たち [写真]=Getty Images

 欧州5大リーグを対象に、16歳から39歳までの各年齢で最も市場価値が高い選手を紹介する全3回のシリーズ。最終回は、32歳から39歳までの選手たちに焦点を当てる。

 市場価値は選手の能力だけで決まるものではなく、将来性や現行契約の残り年数なども考慮される。そのため、ベテランの域に入ってくると市場価値は急激に低下するものだ。それでも、そんな常識が通用しない選手もいれば、数字では測れない価値を持つ選手たちも存在する。

※以下、情報はすべて3月23日時点のもの
※日本円は3月23日時点のレートで換算
※カッコ内は(所属クラブ/国籍/ポジション)

▼32歳

リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン/FW)
市場価値:1億4000万ユーロ(約167億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン/MF)
カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/フランス/FW)
市場価値:4000万ユーロ(約47億円)

 メッシの市場価値は10代、20代のトップ選手と比べても遜色なく、30代では断トツのNo.1。ちなみに過去最高の評価額は1億8000万ユーロで、2018年12月から徐々に下落している。30歳を過ぎても1億ユーロ超えをキープし続けていることが驚異的であり、メッシには“年齢の壁”など存在しないのだろう。

▼33歳

ルイス・スアレス(バルセロナ/ウルグアイ/FW)
市場価値:3500万ユーロ(約42億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン/ウルグアイ/FW)
ジェラール・ピケ(バルセロナ/スペイン/DF)
市場価値:2500万ユーロ(約30億円)

 スアレスとカバーニは、共にウルグアイのサルトという街で生まれ、生年月日はわずか21日違い。“先輩”にあたるスアレスが市場価値で1000万ユーロ上回っているが、2人揃ってトップ3に名を連ねていることは奇跡だと言えるだろう。そんな彼らと肩を並べるピケも、33歳以上のDFの中では唯一、市場価値が2000万ユーロ超えとなっている。

▼34歳

ダビド・シルバ(マンチェスター・C/スペイン/MF)
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/クロアチア/MF)
市場価値:1500万ユーロ(約18億円)

左:ルカ・モドリッチ 右:ダビド・シルバ [写真]=Getty Images


 D・シルバとモドリッチ。サッカー界で最も価値ある34歳は、稀代の司令塔2人だった。市場価値はピーク時に比べると3分の1以下まで落ちたが、ピッチ上での振る舞いは20代のときと変わらず、選手としての円熟味は確実に増している。まさにプライスレスな存在だ。

▼35歳

クリスティアーノ・ロナウド(ユヴェントス/ポルトガル/FW)
市場価値:7500万ユーロ(約89億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
チアゴ・シウヴァ(パリ・サンジェルマン/ブラジル/DF)
サミール・ハンダノヴィッチ(インテル/スロベニア/GK)
市場価値:600万ユーロ(約7億円)

 C・ロナウドの市場価値は30代プレーヤーでメッシに次ぐ2位。ライバルの半値程度とはいえ、“35歳”という年齢を考えれば、やはり驚異的な額だろう。ユヴェントスで同僚のマテイス・デ・リフト(20歳)やマンチェスター・Cのアイメリク・ラポルト(25歳)、パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェラッティ(27歳)と同じ市場価値なのだ。

▼36歳

フランク・リベリー(フィオレンティーナ/フランス/MF)
市場価値:400万ユーロ(約5億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
グレン・マレー(ブライトン/イングランド/FW)
市場価値:200万ユーロ(約2億円)

 サッカー界で最も価値のある36歳はリベリーだった。昨年11月に右足首のじん帯を負傷し、手術を受けて長期離脱を強いられたものの、初挑戦となったセリエAで開幕当初は限界説を吹き飛ばすパフォーマンスを披露していた。ガビ(アル・サッド/200万ユーロ)やダニエウ・アウヴェス(サンパウロ/200万ユーロ)など同年齢のレジェンドたちが欧州を離れていることを考えると、その凄さは一層際立つ。

▼37歳

ファビオ・クアリャレッラ(サンプドリア/イタリア/FW)
ホルヘ・モリーナ(ヘタフェ/スペイン/FW)
市場価値:200万ユーロ(約2億円)


 37歳の市場価値ランキングでトップに立ったのは、今も奮闘を続ける2人のベテランストライカーだった。昨季、クアリャレッラはセリエAで得点王に輝き、モリーナも1部での自己最多得点を記録。その活躍が評価されたのか、昨年はわずかながら市場価値を上げた。20代前後の選手たちの急上昇ばかりが話題になるが、30代後半になっても価値を高めることに成功した彼らこそ称賛されるべきかもしれない。

▼38歳

ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ミラン/スウェーデン/FW)
市場価値:350万ユーロ(約4億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
ホアキン・サンチェス(ベティス/スペイン/MF)
市場価値:200万ユーロ(約2億円)

 2年ぶりの欧州復帰で見事な結果を残しているイブラヒモヴィッチが、最も市場価値の高い38歳となった。そして、ベティスの生けるレジェンド、ホアキンが2位にランクイン。両者ともに“アラフォー”となった今も愛するクラブのために全身全霊をささげ、欧州5大リーグで得点やアシストを記録している。その貢献度の高さは数字では表せないものの、市場価値はピーク時の1割以下となっている。

▼39歳

アリツ・アドゥリス(アスレティック・ビルバオ/スペイン/FW)
市場価値:100万ユーロ(約1億円)

[写真]=Getty Images


<次点>
エウレリョ・ゴメス(ワトフォード/ブラジル/GK)
市場価値:50万ユーロ(約6000万円)

 最も市場価値の高い39歳は、アスレティック・ビルバオに所属するアドゥリスだった。2002年のプロデビュー以来、現役生活19年目を迎えるベテランストライカー。すでに今季限りでの引退を表明しているが、新型コロナウイルスの影響でリーガ・エスパニョーラは再開の目途が立っていない。再びピッチ上に姿を見せて、ファンの目の前で有終の美を飾ることはできるだろうか。

(記事/Footmedia

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