フロレンツィ、来季もミランでプレーか…ミランが買取OPを行使と現地報道

　ローマからミランにレンタル加入中のイタリア代表DFアレッサンドロ・フロレンツィは、来シーズンもミランに残ることになりそうだ。10日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　現在31歳のフロレンツィは、ローマの下部組織出身。セリエBのクロトーネでのプレーを経て、2012年夏にローマのトップチームに加入。主に右サイドバックを務め、主力に定着していたが、近年はバレンシアやパリ・サンジェルマン（PSG）へのレンタル移籍を繰り返していた。2021年夏にはミランにレンタルで加入。今シーズンは公式戦30試合に出場し2ゴールを記録し、ミランの11シーズンぶりとなるセリエA制覇に大きく貢献した。ミランへのレンタル期限が6月末で満了となるため、今後の去就には注目が集まっている。

　そんなフロレンツィだが、来シーズン以降もミランに残ることになりそうだ。報道によれば、ミランを率いるステファノ・ピオリ監督やクラブ幹部は、今シーズンのフロレンツィの働きを高く評価しており、レンタル加入時に付与されていた買い取りオプションの行使を決断した模様だ。

　報道によると、ミラン側は買い取りオプション行使に伴い、フロレンツィの保有元であるローマと交渉を実施し、買い取り額の引き下げを要求したとされている。交渉の結果、両クラブは当初設定されていた買い取り額よりも低い270万ユーロ（約3億8000万円）での買い取りで合意に達した模様。近日中にもクラブ側から正式発表が行われる見通しとなった。

　11年ぶりにセリエAを制覇し、新シーズンをイタリア王者として迎えることになったミラン。残留が濃厚となった経験豊富なイタリア代表DFの存在は、チームにとって非常に心強いものとなるだろう。