ベルルスコーニ氏がモンツァに発破「強豪に勝てば風俗嬢を…」　議員から批判も一蹴

　モンツァを所有するシルヴィオ・ベルルスコーニ氏が、再び不適切な発言で注目を集めている。14日、イギリスメディア『アスレティック』がコメントを伝えた。

　現在86歳のベルルスコーニ氏は、1986年から2017年にかけてミランのオーナーを務め、2018年にモンツァを買収。今季からクラブが史上初めてセリエAの舞台で戦うなか、イタリアの元首相は13日に行われたモンツァのクリスマスディナーで次のようなスピーチを行った。

「私はみんなに言った。これからはミラン、ユヴェントスと対戦する。もし、これらのトップチームのいずれかに勝てば、ロッカールームにバスいっぱいの風俗嬢を連れ込むよ」

　これまで幾度となく性的スキャンダルを巻き起こし、物議を醸した不適切な発言は数知れない。今回の発言も政敵の格好の餌食となり、野党イタリア・ヴィヴァ党の女性議員ダニエラ・スブロリーニ上院議員からは、「ベルルスコーニのいつもの女性差別発言。言葉を失うような悪趣味なジョークです」と批判された。

　しかし、ベルルスコーニ氏は批判を意に介さず。自身の公式Instagram（silvioberlusconi_official）を通じて、次のように反論した。

「正直なところ、私がモンツァのチームの選手たちに向けて言った、単なる冗談のような、明らかに逆説的な「ロッカールーム」のジョークが、平凡で非現実的だという悪意あるコメントを引き起こすとは思わなかったし、誰も想像できなかっただろう。私は、このような批評家たちに同情する。おそらく、ユーモアがないからこそ、これほどまでに悲しく、また、敵とみなした人たちを攻撃するのだろう。でも、クリスマスだ。だから、彼らにも幸あれ」

　モンツァはセリエA第15節終了時点で14位。来年1月7日にインテル、同29日にユヴェントス、2月18日にミランとの対戦を予定している。