ブロゾヴィッチにインテル退団の可能性？　サウジアラビアから関心か

　インテルに所属するクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチがクラブを退団するかもしれない。13日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

　現在30歳のブロゾヴィッチは、フルヴァツキ・ドラゴヴォリャツの下部組織出身で2009年にトップチームデビューを果たした。その後は、ロコモティヴァ、ディナモ・ザグレブを経て、2014－15シーズン途中にインテルへ加入。長きに渡り主力選手としてクラブの中盤を支え、今季もセリエAで28試合に出場し3ゴール5アシストを記録している。チャンピオンズリーグ（CL）でも9試合に出場するなど、同クラブにとって13シーズンぶりの決勝進出に貢献した。

　そんななか同紙は、インテルがブロゾヴィッチを手放す可能性があると指摘。財務状況の健全化や、昨年9月に行われたUEFAネーションズリーグ（UNL）・オーストリア代表戦での負傷以降、トップパフォーマンスに戻り切らないことなどを理由に売却を検討している様子だ。また、移籍には少なくとも2500万〜3000万ユーロ（約38億円〜45億円）のオファーが必要と見られており、インテルはサウジアラビアから接触を受けている模様。同クラブは交渉が進んでいるという噂を否定しているが、サウジアラビアの複数クラブが強い関心を示しており、少なくとも2〜3つのクラブが獲得を画策しているようだ。

　一方でブロゾヴィッチの退団は、インテルの中盤を貧弱にするとも警告。後釜となる選手は、先発から出場できるだけの即戦力が必要と述べ、具体的なプレーヤーとしてサッスオーロに所属するダヴィデ・フラッテージの名前を挙げている。

　インテルの張康陽会長はCL決勝が行われた夜に「最高の選手を手放すことはない」と断言しているが、ブロゾヴィッチは“最高の選手”に含まれているのだろうか。同選手の動向に注目が集まる。