アムラバトがフィオレンティーナ退団へ…モロッコ代表監督「彼は新たなクラブと契約する」

　フィオレンティーナに所属するモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトが、同クラブを退団することが決定的になっているようだ。17日、イタリアメディア『カルチョメルカート』が報じている。

　現在26歳のアムラバトは守備的MFを主戦場とするプレーヤー。2020年夏からフィオレンティーナに在籍し、同クラブの中盤の主軸として活躍。今シーズンも公式戦45試合に出場している。また、FIFAワールドカップカタール2022では全7試合にフル出場し、モロッコ代表のアフリカ勢初となるベスト4進出に大きく貢献した。

　カタールW杯での目を見張る活躍により、ヨーロッパの強豪クラブはこぞってアムラバトに注目。今冬の移籍市場ではバルセロナが市場閉幕直前に買い取りオプション付きのレンタル移籍を打診したものの、フィオレンティーナ側がオファーを拒否。本人はバルセロナへの移籍を望んでいたものの、移籍は実現しなかった。しかし、バルセロナ含めた複数クラブが引き続き同選手の動向を注視していると伝えられており、今夏の去就には注目が集まっている。
　
　そんななか、モロッコ代表を率いるワリド・レグラギ監督が、アフリカネーションズカップ2023の予選である南アフリカ代表戦を前にした記者会見で、アムラバトについて言及し、「私は彼を手放すことに決めた。彼はプレーしないだろう。彼は今年、非常に多くの試合に出場している。特に、彼は新たなクラブと契約する予定であり、彼を危険に晒したくないと考えた」と代表チームからの離脱を発表し、移籍のためにケガのリスクを冒したくないと説明した。
　
　アムラバトにはアトレティコ・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・Uなどが関心を示していると噂されており、争奪戦となることが予想されている。