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クライファートは3年8カ月で快挙達成! 欧州5大リーグで出場した選手たち

2023.11.29

欧州5大リーグで出場した選手たち [写真]=Getty Images

 先日、ボーンマスのオランダ人FWジャスティン・クライファート(24歳)が史上3人目となる快挙を成し遂げた。

 クライファートは、今月25日に行われたプレミアリーグ第13節のシェフィールド・ユナイテッド戦に先発出場すると、前半追加タイムに最終ラインの裏に走り込み、飛び出してきGKがトラップに手間取るところを見逃さずにボールを奪取。そして、慌てて戻るDFを後目に無人のゴールに上手く蹴り込んでチームの2点目を奪った。

 今夏ローマからボーンマスに加入したクライファートは、これがプレミアでの記念すべき初ゴール。そしてこの得点で、彼は欧州5大リーグ全てでゴールを決めた史上3人目の選手となった。プレミアリーグ公式HPによると、そもそもイングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの1部リーグでプレーした経験を持つ選手はクライファートを含めて4名しかいないそうだ。それでは「欧州5大リーグで出場」した選手を見ていこう。

[写真]=Getty Images

■フロリン・ラドチョウ(元ルーマニア代表)

フロリン・ラドチョウ

(写真は1993年9月のもの)

 往年のサッカーファンならば、彼の名前を知らない人はいないだろう。1994年のFIFAワールドカップ・アメリカ大会では、司令塔のMFゲオルゲ・ハジとのホットラインで世界中のファンを魅了した。MFハジとコロンビア代表MFカルロス・バルデラマによる世界的プレイメーカー対決に注目が集まったグループステージ初戦では、ハジからの2本のパスで2ゴール。2点目は、ハジの素早いリスタートで裏に抜け出してGKをかわした技ありゴール。もちろん、この試合はハジの35メートル近いクロスと見せかけたシュートも大いに話題になった。

 ルーマニア代表通算40試合で21ゴールのラドチョウは、当然クラブチームでもゴールを決めている。国内のクラブでプレーしたあと、イタリアに渡って1990年にバーリでセリエA初ゴール。イタリアではミランなどでもプレーしたあと、スペインのエスパニョールに移籍するとそこでもゴール。1996年には渡英してウェストハムでプレミア11試合2ゴール。1997-98シーズンはドイツのシュトゥットガルトに所属し、ブンデスリーガで4得点。そして2001年に加入したモナコでもリーグ・アンで2得点し、史上初めて欧州5大リーグを完全制覇した!

■クリスティアン・ポウルセン(元デンマーク代表)

クリスティアン・ポウルセン

(写真は2007年2月のもの)

 現在デンマーク代表のアシスタントコーチを務めるクリスティアン・ポウルセン(43歳)も輝かしいキャリアを送った選手だ。元デンマーク代表の守備的MFは、国内のコペンハーゲンで名を売ると、2002年にドイツに渡ってシャルケでブンデスリーガ通算111試合に出場して3ゴール。ドイツで4年間過ごしたあとは、2006年にスペインのセビージャに加入してラ・リーガで62試合4ゴール。中盤の貴重な戦力としてチームのUEFAカップ連覇にも貢献した。

 彼が次に選んだクラブはイタリアの名門ユヴェントス。セリエAでは2シーズンで48試合に出場で3ゴール。そして2010年にはロイ・ホジソン監督が率いるリヴァプールに加入したが、わずか1年でチームを去ることに。当時のリヴァプールは買収話などクラブ内のごたごたがあり、一時は19位に低迷する大不振で、ホジソン監督もシーズン途中で退任した。そんな過渡期のクラブで、ポウルセンはプレミア12試合にしか出場できず、ゴールを奪うことができなかった。

 リヴァプールのあとはフランスのエヴィアンでプレーしたが、リーグ・アンでも24試合に出場しながらゴールは遠かった。そもそも、ポウルセンはゴールを奪うタイプではなく、守備を任されたミッドフィルダー。欧州5大リーグで全ての舞台に立ったものの、そのうち2つのリーグではネットを揺らせなかった。

■ステヴァン・ヨヴェティッチ(モンテネグロ代表)

ステヴァン・ヨヴェティッチ

(写真は2022年2月のもの)

 現在ギリシャのオリンピアコスに所属するモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨヴェティッチ(34歳)も、欧州を飛び回って名だたるクラブで活躍してきた。セルビアのパルチザンでキャリアをスタートさせると、2008年からイタリアのフィオレンティーナで5シーズンに渡って活躍してセリエAで35ゴール。すると、2013年にマンチェスター・シティに2600万ユーロ(約42億円)の大金で引き抜かれることに。プレミア1年目は、マヌエル・ペジェグリーニ監督の下でリーグ戦3ゴールを決めてリーグ優勝。だがマンチェスター・シティでは2年ほどしかプレーせず、イタリアに戻ってインテルに所属。その時にセビージャへローン移籍してラ・リーガでも6ゴールをマークした。

 2017年からはモナコに渡ってリーグ・アンで通算61試合18ゴール。ベテランの域に達したアタッカーは2021年に31歳にしてブンデスリーガに挑戦し、史上3人目となる欧州5大リーグのピッチを制覇。チーム最多の6ゴールを決めて低迷するヘルタ・ベルリンを残留に導き、翌シーズンもブンデスリーガで4ゴールを奪うがチームは降格の憂き目に遭った。今オフからは活躍の場をギリシャに移している。

■FWジャスティン・クライファート

ジャスティン・クライファート

 欧州5大リーグの全てでプレーした史上4人目、そしてゴールを決めた史上3人目の選手となったのがクライファートだ。シェフィールド・ユナイテッド戦で記念すべきゴールを奪ったクライファートは「24歳でこんな凄いことを達成できるなんて、とても嬉しい。今後のキャリアで、もっともっと色々なことを成し遂げたい」とさらなる飛躍を語った。

 本当に「凄いこと」を成し遂げたものだ。史上3人目の快挙なのだが、クライファートの場合は過去の2名とは一線を画す。というのもクライファートは、全5大リーグでのゴールをわずか5シーズンで達成したのだ。しかも、年月に直すとわずか3年半での快挙だ!

 元オランダ代表FWパトリック・クライファートという偉大な選手を父に持つジャスティンは、アヤックスでキャリアをスタートさせたあと2018年にローマ(イタリア)に移籍。そして2020年からライプツィヒ(ドイツ)、ニース(フランス)、バレンシア(スペイン)とローン移籍を繰り返して各国リーグで得点すると、今季からボーンマスに完全移籍して先日プレミアでも初ゴールを奪った。2020年3月のローマでの最後のゴールから数え、わずか「3年8カ月」で欧州5大リーグを全制覇するゴールを決めたことになる!

 果たして、今後も全5大リーグでゴールを奪う選手は生まれるのか? さすらいのアタッカーに注目したい!

(記事/Footmedia

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