決勝点を挙げたガッティ [写真]=Getty Images
セリエA第31節が7日に行われ、ユヴェントスとフィオレンティーナが対戦した。
シーズン序盤は首位を走るインテルに肉薄しながらも、セリエAの直近9試合でわずか1勝と急失速したユヴェントスは、現在17勝8分5敗の勝ち点「59」で3位につけている。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保すべく終盤戦を戦っているが、現在はセリエAで4戦未勝利(2分2敗)と調子が上がってこない。
それでも、2日に行われたコッパ・イタリア準決勝ファーストレグのラツィオ戦では、フェデリコ・キエーザとドゥシャン・ヴラホヴィッチの“ダブルエース”に得点が生まれ、2-0と先勝。公式戦5試合ぶりの白星を飾り、この勢いをセリエAにも持ち込みたい。
今節は、ここまで12勝7分10敗の勝ち点「43」で10位につけるフィオレンティーナとホームで対戦。ユヴェントスはグレイソン・ブレーメル、ウェストン・マッケニー、アドリアン・ラビオといった主力がスターティングメンバーに並び、最前線ではキエーザとヴラホヴィッチがコンビを組む。一方、フィオレンティーナはジャコモ・ボナヴェントゥーラ、ニコラス・ゴンサレス、アンドレア・ベロッティといった面々が先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりの12分、ユヴェントスが右コーナーキックを獲得。ショートで繋いだところから、フィリップ・コスティッチがキエーザからのリターンパスを受け、左足でインスイングのボールを蹴り込む。ファーサイドへ飛び込んだフェデリコ・ガッティがこのボールに右足で合わせると、シュートはクロスバーに嫌われたが、こぼれ球をヴラホヴィッチが押し込む。ユヴェントスが先手を取ったかに思えたが、ここはオフサイドのため得点は認められない。
それでも、序盤から主導権を握ったユヴェントスは21分、再びセットプレーからチャンスを構築。左コーナーキックの場面でコスティッチがアウトスイングのボールを入れると、ボックス中央でフリーになったブレーメルがヘディングシュートを放つ。左ポストに当たった跳ね返りをガッティが押し込み、ユヴェントスが先手を取った。
なおも攻めるユヴェントスは32分、敵陣左サイドでボールを受けたキエーザがカットインから右足でクロスボールを送ると、ボックス右で競り勝ったマッケニーが頭で折り返し、最後は飛び込んだヴラホヴィッチがゴールネットを揺らす。しかし、ここはマッケニーのポジションがオフサイドと判定され、ゴールは取り消しに。見事な崩しから“主砲”が決めた今季16点目は認められなかった。
最後までユヴェントスは良い流れを断ち切ることなく、1点リードで前半を終える。後半に入ると徐々にフィオレンティーナも攻撃の形を作り、右サイドの2列目に入ったN・ゴンサレスの仕掛けから悪くないシーンを生み出すが、GKヴォイチェフ・シュチェスニーを破るまでには至らない。
74分にはマキシム・ロペスからのパスを受けたN・ゴンサレスが、ペナルティエリア右角の位置から内側へ持ち出し、左足を振り抜く。カーブのかかった一撃はファーサイドに向かったが、GKシュチェスニーの指先に当たり、クロスバーに嫌われた。
終盤にはフィオレンティーナの勢いが増す。84分にはペナルティエリア左のスペースへ侵入したM・ロペスの折り返しから、セカンドボールに反応したルーカス・ベルトランが左足を振ったものの、ここはムバラ・エンゾラに当たってゴールとはならない。前半とは打って変わって後半はフィオレンティーナのチャンスが目立ったが、最後まで1点が遠かった。
試合はこのままタイムアップ。前半にガッティが挙げた得点を守り切ったユヴェントスが、セリエAに限定すると2月25日に開催された第26節フロジノーネ戦(○3-2)以来、5試合ぶりの白星を飾った。一方、フィオレンティーナは3日に行われたコッパ・イタリア準決勝ファーストレグでアタランタに1-0で先勝していたものの、セリエAに限定するとこれで2連敗となっている。
次節、ユヴェントスは13日に敵地でトリノとのダービーに臨む。一方、フィオレンティーナは11日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のヴィクトリア・プルゼニ戦を戦い、15日には次節のセリエAでジェノアをホームに迎える。
【得点者】
1-0 21分 フェデリコ・ガッティ(ユヴェントス)
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By サッカーキング編集部
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