ユヴェントスは終盤の失点で痛恨のドロー [写真]=Getty Images
セリエA第14節が12月1日に行われ、ユヴェントスは敵地でレッチェと対戦した。
ユヴェントスは前節終了時点でセリエAでは無敗を維持しているものの、引き分けの数も「7」と多く、ここまで積み上げた勝ち点は「25」。気がつけば首位を走るナポリとの勝ち点差は「4」まで広がっており、これ以上の足踏みは避けたいところだ。
今節はここまで3勝3分7敗という成績を残し、勝ち点「12」で暫定15位につけるレッチェの本拠地『スタディオ・ヴィア・デル・マーレ』に乗り込む。ユヴェントスは11月23日に行われた前節ミラン戦、27日に行われたチャンピオズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節アストン・ヴィラ戦と、直近の公式戦は2試合連続でスコアレスドローに終わっており、今節は9日に開催の第12節トリノ戦(○2-0)以来のゴールを目指す一戦。ドゥシャン・ヴラホヴィッチ、ニコラス・ゴンサレス、アルカディウシュ・ミリクらの攻撃陣は負傷の影響でメンバーから外れているが、トゥーン・コープマイネルス、ケナン・ユルディズ、フランシスコ・コンセイソンらが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからユヴェントスが主導権を握り、攻撃へ転じるシーンを増やす。6分には、敵陣左サイドでサイドチェンジのボールを受けたユルディズが縦へ破り、グラウンダーのボールを送ると、ボックス中央へ飛び込んだケフラン・テュラムがダイレクトで合わせたが、シュートは左ポストに嫌われる。16分には自陣中央で相手のバックパスを拾ったF・コンセイソンが自ら持ち運び、ペナルティエリア手前から左足を振ったものの、またも左ポストに直撃した。
保持の時間を増やし、攻撃でも悪くないシーンを作りながら、ユヴェントスは先制点を奪うことができない。24分にはペナルティエリア左でボールを収めたユルディズがマイナスへ落とし、テュラムが右足を振ろうとしたものの、ここは相手に先に触られる。それでも、こぼれ球に反応したF・コンセイソンが得意の左足で狙い澄ました一撃を放つ。GKヴラディミーロ・ファルコーネに弾かれたセカンドボールをティモシー・ウェアが押し込んだものの、オフサイドと判定されて得点は認められない。
前半はこのままスコアレスで終了。後半に入ると立ち上がりの50分、レッチェは右コーナーキックからニコラ・クルストヴィッチがヘディングシュートを放ったが、枠を捉えた一撃はGKマッティア・ペリンに阻まれる。55分には右サイドからのクロスボールがファーサイドに流れると、テテ・モレンテがボレーシュートを狙ったものの、またもGKペリンが立ちはだかった。
レッチェに流れが傾きかけながらも、自慢の守備陣がゴールを割らせず、無失点で乗り切ると、68分にはユヴェントスに待望の瞬間が訪れる。敵陣右サイド深い位置で、F・コンセイソンが激しい守備を見せ、スローインを獲得すると、アンドレア・カンビアーゾがコープマイネルスとのパス交換から左足一閃。狙い澄ましたミドルシュートは、キアロンダ・ガスパールに当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれる。ユヴェントスが公式戦3試合ぶりにゴールネットを揺らし、先手を取った。
このまま試合は終盤に突入したものの、試合はこのままでは終わらなかった。後半アディショナルタイム、レッチェは自陣でカンビアーゾの突破を阻んだところから、左サイドへ展開すると、クルストヴィッチが中央へ仕掛けた後、タイミングを見てグラウンダーの折り返しを送る。ファーサイドで待っていたアンテ・レビッチがダイレクトで追い込み、レッチェが土壇場で同点弾を記録。途中出場のベテランアタッカーが、今季のセリエAで初ゴールを記録し、起用に応える活躍を見せた。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスは今季のセリエAで最小失点を誇るものの、終盤の痛恨失点で勝ち点「3」を逃し、公式戦3試合連続のドロー。セリエA無敗こそ維持したものの、上位との差が広がる結果となってしまった。一方のレッチェは、これで3戦無敗と安定して勝ち点を重ねることに成功している。
次節は7日に行われ、ユヴェントスは敵地でボローニャと、レッチェはホームでローマと、それぞれ対戦する。
【得点者】
0-1 68分 アンドレア・カンビアーゾ(ユヴェントス)
1-1 90+3分 アンテ・レビッチ(レッチェ)
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