サウジアラビア代表指揮官を退任したマンチーニ氏 [写真]=Getty Images
サウジアラビア代表指揮官を退任したロベルト・マンチーニ氏が、過去の決断における後悔を明かした。イタリアメディア『フットボール・イタリア』がイタリア紙『ジョルナーレ』のインタビューを引用して伝えている。
現在59歳のマンチーニ氏は、現役時代にサンプドリアなどで活躍。引退後に指導者へと転身し、2001年2月にフィオレンティーナで監督キャリアをスタートさせた。その後はマンチェスター・シティやインテルなどで指揮官を歴任。数多くのタイトル獲得に導き、2018年5月にはイタリア代表の監督に就任した。以降は“37試合無敗”という代表チームにおける世界記録を樹立。EURO2020では同国にとって53年ぶりの欧州制覇を達成したが、2020年のカタールワールドカップでは、ヨーロッパ予選で敗退して本大会出場を逃してしまう。すると、2023年8月に2026年まで契約を残しながら突如として指揮官を辞任。同月にサウジアラビア代表監督へと就任した。
『AFCアジアカップカタール2023』ではラウンド16で敗退し、今年9月から始まった『FIFAワールドカップ26アジア最終予選』でも不安定な戦いが続くサウジアラビア代表。事態を重くみたサウジアラビアサッカー連盟(SAFF)は先月24日、マンチーニ氏と双方合意のうえで契約を解除した。
これにより現在はフリーとなったマンチーニ氏が、『ジョルナーレ』のインタビューに登場。「イタリア代表を去ったのは間違いだったし、二度と繰り返したくない」と“アズーリ”の指揮官を辞任した過去の決断に後悔を滲ませている。
また「監督にとって、たとえ新聞で報道された額より低いとしても、これほど高額なオファーがあれば難しい立場に立たされることを否定しない」とコメント。サウジアラビア代表監督としての収入が報道より低額だったと強調したものの、報酬面が少なからず同国代表チームの指揮官就任に影響を与えたと認めた。
一方で「しかし、決定的なものではなかった。影響はあったが、それだけが理由で(イタリア)代表チームの指揮官を離れたわけではない」と説明。「当初は多少の困難もあったが、その後は勝利と記録の連続で誇りに思う。50年ぶりにイタリアをヨーロッパの頂点に返り咲かせたことは、言葉では言い表せないほどの感動だった」とイタリア代表指揮官時代を回想している。
By サッカーキング編集部
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