オランダ代表を率いるヒディンク監督 [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
国際Aマッチ週間を迎えているフットボール界。現地時間31日には、スペイン代表とオランダ代表による注目の国際親善試合が行われる。
ヨーロッパ有数の強豪である両チームは、直近2度のFIFAワールドカップで対戦。2010年大会の決勝ではスペイン代表が延長戦の末に1-0で勝利して初優勝に輝いた一方、2014年大会のグループリーグ第1戦ではオランダ代表が5-1で圧勝してリベンジを果たしている。
そして9ヶ月半振りの対戦となる今回、試合前日の会見に臨んだオランダ代表のフース・ヒディンク監督は、W杯での雪辱に燃えるスペイン代表の意気込みの高さを警戒しながらも、なかなか調子が上がらないチームにとっていいきっかけとなることを期待した。
「スペインはW杯での汚名を返上すべく、リベンジに燃える心を前面に押し出して戦ってくるはずだ。それゆえ、我々にとって非常に難しい試合になるだろう。しかし、今後の戦いに向けた絶好のリハーサルになると考えている」
現在、EURO予選でここまで2勝1分2敗と不振に陥っており、首位チェコから6ポイント差、2位アイスランドから5ポイント差でグループAの3位に沈んでいるオランダ代表。批判の矢面に立たされているヒディンク監督だが、「スペイン戦だけに集中しているので、報道をチェックするという無駄な時間は過ごしていない」と強がると同時に、逆転での本大会出場に自信を表した。
「EUROに関しては、初戦のチェコ戦に敗れた時は本当に落胆した。自分のこれまでの経験からして、予選の全体を左右する試合だと思っていたからだ。通常、いいスタートを切れば、その後の結果もついてくるものだが、今回の我々はその逆で、初戦の代償をいまだに支払わされている。しかし、我々には目標を達成するための機会も実力もあるので、私は変わらず前向きな気持ちでいる」