かつてフローニンゲンでプレーしていたスアレス(左)とロッベン(右) [写真]=VI Images via Getty Images
ガンバ大阪の堂安律が、オランダ1部・フローニンゲンへ期限付きで移籍する。
フローニンゲンはオランダの典型的な中堅クラブだが、古くはロナルド&エルウィンのクーマン兄弟を輩出したことで知られる。
近年は育成にも力を注いでおり、獲得した選手を高値で売ることでも成果を上げてきた。
そして、現在のサッカー界で10本の指に入るであろう2名のスゴイ選手も、実はこのフローニンゲンから羽ばたいていたことをご存知だっただろうか。
「世界最高の選手」ならリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの二大巨頭だが、「ストライカー」の括りなら世界一といっても過言ではないスアレス。彼がデビュー1年で母国ウルグアイを飛び出し、欧州で最初に選んだのがフローニンゲンだった。
当時は南米からやって来た期待の若手の一人でしかなかったが、いきなり二桁得点を記録すると、翌シーズンには名門アヤックスへ。そこで「FCスアレス」と形容されるほどの伝説的な活躍を見せ、その後、リヴァプール、そして現在のバルセロナでの名声に繋げた。
ちなみにフローニンゲンはスアレス退団後、二匹目のドジョウを狙ってダビド・テキセイラというウルグアイ人FWを獲得したが、鳴かず飛ばず…“ウルグアイ路線”は続かなかった。
オランダ代表、そして欧州サッカー界の歴史に燦然と輝くロッベンは、出身がフローニンゲン州だ。
地元フローニンゲンでデビューし、初代「ヨハン・クライフ賞」を獲得した青年はその後、PSV、チェルシー、レアル・マドリード、バイエルンと世界に冠たるビッグクラブで活躍し続けている。
彼は最近、「フローニンゲンは自分のホームだといつも言ってきたよ。あそこで育ち、ユースでプレーをして、プロとしてデビューしたんだ」とクラブへの愛着を示すとともに、選手としてではないものの、引退後に復帰することを示唆した。
堂安は同じ左利きで右ウイングが主戦場である彼のように、このクラブから輝かしい未来を掴むことができるだろうか。
(記事提供:Qoly)
By Qoly