人命を救うために一時チームを離れる決断をしたティー [写真]=VI Images via Getty Images
オランダ・エールディビジのVVVフェンロが下したある決断が、国境を越えた先のドイツでもニュースとなっているようだ。14日にケルンの地元紙『エクスプレス』が報じている。
現在VVVフェンロに所属している元U21ドイツ代表FWレンナルト・ティーが、白血病治療に必要な献血のため、一週間にわたるトレーニングへの不参加、および首位PSVアイントホーフェンとの試合への不出場を決めたことをクラブが発表している。
Lennart Thy kan een leven redden. Onze spits zal deze week ontbreken op de trainingen en ook zaterdag niet meespelen in het treffen met PSV. De reden is bijzonder! Lees hier alle info over deze uitzonderlijke situatie: https://t.co/V9SKr3SlM5 pic.twitter.com/4FExGsU6gu
— VVV-Venlo (@VVVVenlo) March 12, 2018
ブレーメンの下部組織出身で、現在は宮市亮が所属するザンクトパウリからレンタルでVVVフェンロに加わっているティーは、ブレーメンでプレーしていた7年前に、白血病の幹細胞治療のために必要な血液バンクにドナーとして登録を行っていた。
そして、この度DNA検査で合致する白血病患者が見つかったことによって、ティーは献血のためにチームを離脱することを決めた。VVVフェンロもこの決断にリスペクトを示し、「我々はレンナルト・ティーの献身性を誇りに思います。なぜなら、時にはサッカーがそれほど重要ではなく、二の次になるようなこともあるからです」と、人の命の重さを尊重している。
この治療のためにDNAが合致するタイミングは限られており、事態は急を要していた。そんな状況にあって、選手とクラブがともにサッカーよりも人命を優先することを即断。この決断には、国内外から多くの称賛が集まっている。
By サッカーキング編集部
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