ブレーメン戦、倒れる前のヌーリ氏 [写真]=Getty Images
現在21歳のアヤックスの元U-19オランダ代表MFアブドゥルハーク・ヌーリ氏が、昏睡状態から目を覚ましたようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』など複数のメディアが21日に伝えている。
オランダの名門アヤックスに所属していたヌーリ氏は2017年7月に行われたブレーメンとのプレシーズンマッチ中にプレーと関係のないところでピッチに倒れこみ、意識を失った。
その後、病院へ搬送され心肺停止になりながらも一命は取り留めたが、結果として脳に深刻な損傷を残し、昏睡状態に。クラブは後日「プレー復帰は不可能とみられる」と発表していた。
オランダのメディアに対応したヌーリ氏の家族は、1年以上の昏睡期間を経た同氏の現状を報告。兄アブデラヒム氏は、「過去と比較すると、現時点ではうまくいっている」と話し始めると次のようにヌーリ氏の状態を明かした。
「神経の状態は数カ月前より良くなっている。肉体的に衰え、自分で体を動かすことはできず、頭しか動かせない」
「昏睡状態にあった時は目を閉じていたが、徐々に目を覚ましてきた。今は口と眉の動きである種のコミュニケーションが取れている」
「完全な回復が達成できるという希望を諦めることはない」
ヌーリはアヤックスの下部組織で才覚を発揮し始めると、2016-17シーズンにはセカンドチームの年間最優秀選手に選出。若手有望株と期待され、トップチームでも本格的にプレーを開始しようとしていた矢先の事故だった。
By サッカーキング編集部
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