怒りを露わにしたカンブールのデ・ヨング監督 [写真]=Getty Images
オランダサッカー協会(KNVB)が、エールディヴィジ(1部)とエールステ・ディヴィジ(2部)の2019-20シーズンを打ち切ったことについて、2部で首位に立っていたカンブール・レーワルデンの関係者がコメントした。24日、オランダ公共放送『NOS』が伝えた。
オランダでは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、政府が21日にプロスポーツなどのイベントを9月1日まで禁止にする措置を発表し、24日に行われた会議によって正式にシーズン終了が決定した。エールディヴィジでは今季の優勝クラブは決められず、中断前の時点で首位のアヤックスに来季のチャンピオンズリーグ(CL)予選プレーオフからの出場権が与えられた。
会議では1部と2部の間で昇降格を行うかどうかについてのクラブ投票がリザーブチームを除く全34クラブによって行われ、「昇降格なし」に賛成16票、反対9票、9クラブが棄権という結果になった。そのため、1部で自動降格圏にいた17位ADOデン・ハーグと最下位RKCヴァールヴァイクは1部残留、2部で自動昇格圏内にいた首位カンブールと2位デ・フラーフスハップは2部残留となった。
カンブールは第29節が終了した時点(全38試合)で勝ち点「66」を獲得し、9試合を残して自動昇格圏外の3位フォレンダムとの勝ち点差は「11」開いていた。4シーズンぶりの1部復帰を射程に捉えたなかで決まった「昇降格なし」という結論に対し、ヘンク・デ・ヨング監督は怒りを露わにした。
「最善の決定を期待していたが、ここで起こったことはスポーツに値しないものだ。決定は覆されるべきだし、オランダサッカーにとって恥ずべきことだ。このような決定は普通のことじゃないよ!」
また、カンブールのアルト・デ・フラーフGM(ゼネラル・マネージャー)も「これはプロフットボールなのに、決定は本当に素人じみていると思った。私が最も気になるのは、“ダブルスタンダード”であるということだ。アヤックスは勝ち点差に基づいてCLに参戦するのに、その基準は2部の上位に適用されていない。私たちにとって昇格は、アヤックスのCLと同じくらい重要だ」と、結論への憤りを示している。
By サッカーキング編集部
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