デイリー・ブリントがアヤックス退団 [写真]=Icon Sport via Getty Images
アヤックスは27日、オランダ代表DFデイリー・ブリントの退団をクラブ公式サイトで発表した。2023年6月30日まで残っていた契約を12月31日付で解除することで合意した。
現在32歳のブリントは、元オランダ代表DFダニー・ブリント氏の実子。アヤックスの下部組織で育ち、2008年12月にトップチームデビューを果たした。2009-10シーズン後半にはフローニンゲンへの期限付き移籍も経験。復帰後は主力として活躍し、2011年から2014年にかけてのエールディヴィジ4連覇に貢献した。
2014年夏にFIFAワールドカップブラジル2014の3位入賞メンバーとなり、同年夏にマンチェスター・Uへ完全移籍。公式戦通算141試合に出場し、2016-17シーズンのヨーロッパリーグ優勝などに貢献した。
2018年夏にアヤックスへ復帰。ベテランとして若いチームをけん引し、2018-19シーズンは国内2冠とチャンピオンズリーグ準決勝進出に導いた。2019年12月には心筋炎を発症し、皮下植え込み型除細動器の適用処置を受けたが、約2カ月後に戦列復帰。守備の柱として2021年と2022年のエールディヴィジ連覇に貢献した。先日まで行われていたカタールW杯にも参加し、全5試合に出場した。
今回の契約解除は、「フリートランスファーで新たなクラブを探したい」というブリントの意向をアヤックスが汲んだためだと見られている。アヤックスのエドウィン・ファン・デル・サールCEO(最高経営責任者)は発表に際し、「彼が、その成功したキャリアを綺麗に終えられるような、他のクラブを見つけることができることを願っている」と、公式戦通算333試合に出場した英雄へエールを送った。
オランダ紙『ヘト・パロール』などによると、ブリントは、元アヤックスのマルク・オーフェルマルス氏がテクニカルディレクターを務めるアントワープへ移籍する可能性があるようだ。元オランダ代表MFマルク・ファン・ボメル氏が監督を務めており、ベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルトやMF三好康児(現在は長期離脱中)らが在籍。今季のジュピラー・プロ・リーグは折り返し地点で3位につけている。
By サッカーキング編集部
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