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伝統の“デ・クラシケル”は後半途中で中断に…花火・発煙筒の投げ込みなど観客の一部が暴走

2023.09.25

アヤックスvsフェイエノールトでの一幕 [写真]=Getty Images

 現地時間24日に行われたエールディビジ第6節アヤックスvsフェイエノールトの一戦が、観客の暴走によって中断となった。

 オランダ屈指の名門クラブとして知られているアヤックスフェイエノールト。互いの意地とプライドがぶつかり合う伝統の一戦“デ・クラシケル”は、アヤックスのホーム『ヨハン・クライフ・アレナ』にて現地時間24日の14時半にキックオフされた。9分と18分にサンティアゴ・ヒメネスがネットを揺らしたアウェイチームは、37分にもイゴール・パイシャオンが追加点をマーク。フェイエノールトが前半だけで3点のリードを奪った。

 アヤックスの公式声明やイギリスメディア『BBC』の発表によると、スコアが0-3となった直後にホームサポーターの一部がピッチ上へ花火を投げ込んだとのこと。これを受け、主審を務めていたセルダル・ギョジュビュユク氏は試合を一時中断した。また、スコアが0-2となった直後には、ピッチ上へプラスチックのカップが投げ込まれ、試合再開まで数分を要したという。

 その後はハーフタイムを経て後半が開始されたものの、56分頃に花火や発煙筒、照明弾等がピッチ上へ投げ込まれたため、主審は再び試合を一時中断。そして、主審および主催者側と地元当局、両クラブやリーグ側による協議の結果、試合は同時点を持って正式に中断となった。また、試合中断後もトラブルは続き、スタジアム外では暴走したファンに対し警察が催涙ガスを使用するといった事態も発生していたという。加えて、この騒動の影響で、両チームの選手はスタジアムから退出できず、ロッカールームでの待機を余儀なくされたようだ。

 現時点で“デ・クラシケル”の今後の取り扱いについては未定。エールディヴィジは「この試合を完了するための詳細については後ほど説明する」とのみ発表している。

 今回の事態を受け、ホームチームのアヤックスはクラブ公式サイト上で声明を発表。「アヤックスの経営陣と監査委員会は、フェイエノールト戦の試合中断とその後の騒動に繋がった不正行為からは距離を置いている。こうした類の行為はアヤックスの一部ではない」としつつ、「シーズンのスタートが上手くいかなかったことへの失望は理解できますが、それが秩序を乱す行為の原因となってはいけません。危険を感じたり、何らかの影響を受けられた皆様にお詫び申し上げます」と騒動を謝罪している。

 開幕からここまで4試合を消化し、1勝2分1敗の勝ち点「5」で暫定14位に低迷しているアヤックス。中断となったフェイエノールト戦後には、フットボール・ディレクターを務めていたスヴェン・ミスリンタート氏の解任を発表している。

 なお、フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世は“デ・クラシケル”ベンチメンバーに名を連ねていたものの、試合への出場はなかった。

By サッカーキング編集部

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