クラブ史上最大級の“クライシス”に直面するアヤックス [写真]=Getty Images
エールディヴィジ第8節が8日に行われ、アヤックスがDF菅原由勢を擁するAZに1-2で敗れた。
今シーズンは序盤戦から苦戦を強いられると、早くもクラブ上層部の変革に着手したアヤックス。先月下旬にスヴェン・ミスリンタットFD(フットボールディレクター)を解任した一方で、今月3日にルイス・ファン・ハール氏をアドバイザーとして招聘。そして8日、エールディヴィジ第8節でアヤックスは好調を維持するAZを本拠地『ヨハン・クライフ・アレーナ』に迎え入れた。
試合は45分、AZが均衡を崩した。MFマイケル・ラードのスルーパスを受けたFWエヴァンゲロス・パヴリディスが、相手GKのニア上を撃ち抜いて先制に成功。さらに57分には、MFマイケル・ラードとMFスフェン・マイナンスの巧みなパス交換から、最後はMFダニ・デ・ウィットが追加点を挙げた。2点ビハインドとなったアヤックスは72分にMFブランコ・ファン・デン・ボーメンが1点を返したが、反撃はここまで。日本代表DF菅原由勢が先発フル出場したAZに1-2で敗れ、リーグ戦3連敗。未消化試合が2試合あるものの、ここまでの6試合でわずか1勝にとどまり、ついに降格圏に転落した。一方、AZは2連勝で2位を堅持している。
アヤックスは欧州大会プレーオフ参加による延期に加え、第7節RKCヴァールヴァイク戦では試合終盤に相手GKが接触により一時意識を失うアクシデントでの試合中断で、2試合未消化の状況。それでも、オランダメディア『NOS』によると、6試合で1勝2分3敗の勝ち点5という成績は、「アヤックスが1964-1965シーズンと1988-1989シーズンに記録した6試合・勝ち点7だったとき以来、クラブがリーグ戦でこれほど悪いスタートを切ったことはない」と指摘している。
まさにクラブ史上最大級の“クライシス”に直面しているアヤックス。代表ウィーク明け最初の試合となる第9節で最下位に沈むユトレヒトと対戦するが、浮上のきっかけを掴めるのだろうか。また、AZはヘーレンフェーンと激突する。
By サッカーキング編集部
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