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今季公式戦12点目を挙げた小川航基、NEC指揮官が賛辞「一流の人間、ストライカーだ」

2024.03.11

今季公式戦12点目を挙げた小川航基 [写真]=DeFodi Images via Getty Images

 エールディヴィジ第25節が10日に行われ、NECはヘーレンフェーンを2-0で下した。試合後、NECを率いるロジェール・マイェル監督が、同試合で先制ゴールを挙げたFW小川航基を称賛した。

 昨年夏に横浜FCからの期限付き移籍でNECに加入した小川。自身初の海外挑戦ながら、加入直後からマイェル監督の信頼を勝ち取ると、エールディヴィジ開幕から2試合連続ゴールを挙げていた。序盤戦では途中出場の試合もあったが、今やNECにとって欠かせないストライカーに君臨。KNVBベーカー(オランダカップ)では4試合連続ゴールを挙げ、チームを決勝へと導いていた。

 10日に行われたヘーレンフェーン戦でも、小川はMF佐野航大とともにスタメン出場を果たすと、スコアレスで迎えた67分に大仕事をやってのけた。右コーナーキックでMFラセ・シェーネがアウトスイングのボールを蹴り込むと、鋭い動き出しでマーカーの前へ飛び込んでヘディングシュートを沈める。チームに待望の先制点をもたらした。直後の68分には左サイドでの崩しからMFロベル・ゴンサレスが追加点を奪取。試合はこのままタイムアップを迎え、NECはエールディヴィジ3連勝を飾っていた。なお、小川は82分に途中交代し、佐野はフル出場を果たしている。

 このゴールは、小川にとってエールディヴィジで5試合ぶり、KNVBベーカーも含めた公式戦では2試合ぶりの得点に。今季のエールディヴィジでの通算ゴール数を「8」、公式戦でのゴール数を「12」とし、オランダの地で得点を量産している。

 そんな小川について、オランダメディア『VOETBALPRIMEUR』は「クラブ内で非常に愛されている存在」と指摘。ピッチ上での活躍はもちろんのこと、ピッチ外での明るい性格も相まって、ファン・サポーターからの人気も高いようだ。オランダサッカーへの適応も早かったストライカーは、「今季最大のサプライズの1人としてまばゆいばかりの輝きを放っている」と褒め称えられた。

 また、同国メディアの『De Gelderlander』は、10日にマイェル監督のコメントを伝えている。チーム内の絶対的なストライカーに成長した小川について、マイェル監督は「コウキは母国を飛び出して初めてのシーズンを過ごしているが、ここまで本当に見事なパフォーマンスを見せてくれている。彼はゴールへの嗅覚と試合を読む力がある。それだけでなく、チームのためにハードワークも欠かさない献身的な選手なんだ」と称賛。「彼は本当に一流の人間。素晴らしいストライカーだ」と語った。

 加えて、マイェル監督はクラブに所属する2名の日本人選手とのコミュニケーションにも言及。「言語の壁があるので、コウキやコウダイと深い話をするのは難しい」と話し、現時点で小川、佐野ともにオランダ語を完璧に話せるわけではないと明かしつつも、「けれども、冗談だったり普段のジェスチャーなどで、チームメイトも私も彼らと通じ合うことはできている」とコメント。両選手ともにチームにうまく溶け込んでいる様子を伝えた。

 オランダ移籍1年目で着実に結果を残している小川をNECも高く評価しており、『VOETBALPRIMEUR』によると、クラブは完全移籍への切り替えを希望しているようだ。早くもオランダで愛される存在となった小川は、今シーズンが終わった頃、ゴール数をどこまで伸ばしているだろうか。

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By サッカーキング編集部

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