フェイエノールトがアヤックス相手にゴールラッシュ [写真]=DeFodi Images via Getty Images
エールディヴィジ第29節が7日に行われ、フェイエノールトがアヤックスを6-0で破った。
直近14試合のエールディヴィジで10勝4分と無敗をキープしながら、前節フォレンダム戦をスコアレスドローで終えたことで、2試合ぶりの白星を狙う2位のフェイエノールト。今節は、ここまで不安定なシーズンを過ごしながらも、5位まで順位を上げてきたアヤックスを本拠地に迎えた。
伝統の“デ・クラシケル”のキックオフ前には、2023シーズン限りで現役を引退した元日本代表MF小野伸二氏がホームスタジアムの『デ・カイプ』へ“凱旋”した。小野氏は浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた後、2001年夏にフェイエノールトへ完全移籍加入。初年度の2001-02シーズンにはクラブにとって28年ぶりとなるUEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)制覇に貢献した。最終的にフェイエノールトではおよそ4年半プレーし、公式戦通算148試合の出場で24ゴール24アシストを記録していた。
そんな小野氏が現役引退の報告も兼ねて『デ・カイプ』に帰還。キックオフの前に場内を一周し、駆けつけたファン・サポーターへ挨拶をしただけでなく、かつてのチームメイトで、2001-02シーズンのUEFAカップ優勝メンバーでもある元オランダ代表FWピエール・ファン・ホーイドンク氏とも再会を果たした。
選手入場時には、日本国旗のハチマキを巻いた小野氏がフラッグを振る巨大イラストがゴール裏から掲げられるなど、“お祭りムード”のなかでキックオフを迎えた一戦は、序盤からフェイエノールトが圧倒。34分に敵陣でボールを奪ったヤンクバ・ミンテからのスルーパスに抜け出したイゴール・パイシャオンが先制ゴールを決めると、直後にも敵陣でボールを奪ったところから、右サイドを崩して最後はミンテが追加点を挙げる。前半アディショナルタイムにはセットプレーの流れからダヴィド・ハンツコがヘディングで3点目を奪い、3-0というスコアだけでなく、アヤックスに枠内シュートを1本も許さないというパーフェクトな試合運びで前半を終えた。
後半に入ってもフェイエノールトの勢いは止まらない。56分、ボックス右のスペースでケルヴィン・ステングスからのパスを受けたミンテが、左足でコントロールショットを沈め、自身この日2点目を記録。62分にはまたも敵陣中央でボールを奪ったクインテン・ティンバーが、自らミドルシュートを突き刺す。続く66分にはドリブルでゴール前へ入ったルシャレル・ヘールトロイダが粘りを見せると、セカンドボールに反応したパイシャオンが右足で強烈な一撃を叩き込み、こちらも自身2点目を奪った。
試合はこのままタイムアップ。6-0というスコアに加え、シュート本数でも30対1と圧倒したフェイエノールトが、ホーム開催の“デ・クラシケル”で大勝を飾った。フェイエノールト所属の上田綺世も77分からピッチに立っている。一方で、アヤックスにとっては屈辱的なスコアでエールディヴィジ6試合ぶりの黒星を喫することとなった。
次節は14日に行われ、フェイエノールトは敵地でフォルトゥナ・シッタートと、アヤックスはホームでトゥウェンテと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 34分 イゴール・パイシャオン(フェイエノールト)
2-0 35分 ヤンクバ・ミンテ(フェイエノールト)
3-0 45+2分 ダヴィド・ハンツコ(フェイエノールト)
4-0 56分 ヤンクバ・ミンテ(フェイエノールト)
5-0 62分 クインテン・ティンバー(フェイエノールト)
6-0 66分 イゴール・パイシャオン(フェイエノールト)
By サッカーキング編集部
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