練習試合では既にデビューも飾った塩貝 [写真]=NurPhoto via Getty Images
エールディヴィジのNECは13日、クラブ公式X(@necnijmegen)を通して、新加入FW塩貝健人の労働許可証取得が完了したことを報告した。
塩貝は8月28日、NECへの完全移籍加入が発表された。現在FW小川航基、MF佐野航大と日本人選手2名が在籍するクラブと2028年夏までの4年契約を結んでおり、背番号は「9」と伝えられた。加入発表後、チームは同月31日にエールディヴィジ第4節でフォルトゥナ・シッタート(○3-0)と対戦していたものの、塩貝は労働許可証が取得できていなかった影響もあり、メンバーには入っていなかった。
その後、インターナショナルマッチウィークに突入したことでエールディヴィジは一時中断したが、中断期間の9月4日にNECは同じエールディヴィジのRKCヴァールヴァイクと練習試合を行っており、塩貝は同試合に佐野とともに先発出場。前半15分に先制点を挙げただけでなく、25分にもPKで追加点をマーク。NECは最終的に2-3で敗れたものの、2ゴールの活躍を見せ、早速新天地でその得点力を見せつけていた。塩貝は75分まで、佐野は前半の45分間プレーしていた。
エールディヴィジ再開後、NECは14日に敵地で昨季王者のPSVと対戦するが、この試合を前に塩貝の労働許可証取得が完了したという。NECのクラブ公式Xはオランダ語で労働許可証取得が完了したこと、塩貝がPSV戦でプレー可能であることを伝えるとともに、日本語で「次節のPSV戦で塩貝健人のデビューを見逃すな!!」と投稿。最後はロヒール・マイヤー監督の決断次第ではあるものの、PSV戦が塩貝のオランダデビュー戦となる可能性も低くはなさそうだ。
塩貝は2005年3月26日生まれの現在19歳。NEC加入前は慶應義塾大学のソッカー部(サッカー部)に所属していた。JR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ戦3部では、1年生ながら得点王、新人賞、ベストイレブンを受賞し、2部昇格の原動力となる活躍を披露。JR東日本カップ2024第98回関東大学サッカーリーグ戦2部でも、8試合の出場ながら12ゴールを記録するなど、驚異的なペースで得点を量産していた。
また、今年1月には、2027シーズンにおける横浜F・マリノスへの加入内定が発表されていた。今季のJFA・Jリーグ特別指定選手に認定され、4月10日に行われた2024明治安田J1リーグ第3節延期分のガンバ大阪戦(○2-0)でJリーグデビュー。続く13日の第8節湘南ベルマーレ戦(△2-2)では初スタメンに抜擢され、先制ゴールを挙げた。2024明治安田J1リーグでは7試合出場1得点を記録している。
同時に、“ロス五輪”世代のU-19日本代表にも定期的に招集されており、今年3月に行われた国際親善試合と、6月に行われた第50回モーリスレベロトーナメントに出場。後者では、グループステージ第1節のU-21イタリア代表戦(●3-4)でハットトリックを達成すると、第4節のU-23ウクライナ代表戦(●1-2)、5・6位決定戦のU-23メキシコ代表戦(○3-1)でも得点を記録。4試合出場5ゴールという数字を残し、世代別代表でもインパクトを残していた。
By サッカーキング編集部
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