相次ぐトラブルに見舞われながらも奮闘するナイジェリア代表に対し、高須院長が支援を申し出た [写真]=Getty Images
日本代表と同組となったリオデジャネイロ・オリンピックのグループステージを首位通過し、13日には準々決勝のデンマーク代表戦が控えているナイジェリア代表。
しかし、ボーナスや手当の未払いに抗議する選手が11日の練習を拒否。デンマーク戦のボイコットも辞さない姿勢であることが報道され、チームを率いるサムソン・シアシア監督も、実際にその動きがあることを認めた。
前代未聞とも言える衝撃的なニュースであるが、そんなナイジェリアを救おうという人物がなんと日本に現れた。
高須クリニックの高須克弥院長だ。
本業の傍らテレビにもたびたび出演し、政治的な発言でもメディアを賑わせている高須氏。今回、ナイジェリアに対する全額のサポートと、メダルを獲得した場合にはボーナスを支給するとツイッター(@katsuyatakasu)で具体的に言及したのだ。
本当に気の毒だ。僕がサポーターとして全部金銭的な面倒みるから頑張ってほしい。メダルとったらさらにボーナスだす。僕の申し出は受けとれないシステムなんだろうか?誰か彼らと連絡取れる人はいないか?僕はナイジェリアの不屈の精神が大好きなん https://t.co/SUhH9oIDkX
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) August 12, 2016
突然の“ナイジェリア支援宣言”に驚かれる方も多いかもしれないが、実はこの話にはこんな経緯があった。
熱烈な「愛国者」として知られる高須氏だが、資金面の問題などからナイジェリアが開幕戦当日に現地入りしたことを知り、日本戦の最中に、「ついナイジェリアに肩入れしてしまう。わし国賊サポーター」、「出してあげようとしてたらオンボロ機で出発したと聞きました。頑張れナイジェリア!」 とツイート。
試合後には、「たいしたもんだ。ナイジェリア」、「日本代表にもナイジェリアのコーチと監督をヘッドハンティングするのが簡単なのにね…給料も安いし…」 と、厳しい環境にさらされながらも結果を残した彼らに感銘を受けていたのだ。
その後も「五輪で注目している競技は?」との質問に「サッカー。ナイジェリア」と答え、 「飛行機とバスをチャーターしてあげる」 と、彼らを支援したい考えを示していた高須氏。
この時点では冗談半分だったのかもしれない。ただ高須氏といえば今年2月、震災で大きな被害に遭った台湾に1000万円を寄付。最近は社会現象となっている「ポケモンGO」にはまり、“レアポケモン”を探しに自家用ヘリで日本各地を巡るなど、“有言実行”の人物として知られている。
そして、それは具体的な動きに繋がった。
カンボジアとナイジェリアでプロサッカークラブを所有する加藤明拓氏が、「僕はナイジェリアでクラブ持ってるので、シアシア監督と直接連絡を取れます。本気なら連絡頂ければ幸いです。シアシア監督のサラリーもおおよそわかるので、全体でいくらくらいになるかも予想がつきます」と、もし本気であればナイジェリアのシアシア監督に連絡することも可能だと高須氏にリプライを送ったのだ。
その後、実際に加藤氏がコンタクトを取り、高須氏がナイジェリア代表に支援することが決定した模様で、高須氏は「選手たちに僕の思いが伝わった。すべて解決。月曜日にナイジェリアサッカー協会講座に20万ドル(約2000万円)振り込むことに決定」とツイッターで明らかにしている。
ナイジェリアの選手たちに僕の思いが伝わった🎵全て解決🙌ナイジェリアサッカー協会口座に月曜日にかっちゃん基金から20万ドル振り込むことに決定。まもなく記者会見があるはず🙌なう
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) August 13, 2016
(記事提供:Qoly)
By Qoly