開始15秒足らずで先制ゴールを決めたネイマール [写真]=Getty Images
リオデジャネイロ・オリンピック準決勝が17日(日本時間18日)に行われ、ブラジル代表とホンジュラス代表が対戦。開催国ブラジルが6-0と圧巻のゴールラッシュを見せ、決勝進出を決めた。
同試合では、開始15秒足らずで先制ゴールが記録された。ブラジルの“10番”を背負うFWネイマール(バルセロナ)がホンジュラスの最終ラインへプレスをかけてボールをカットすると、ペナルティーエリア内へと転がったこぼれ球にいち早く反応。飛び出してきた相手GKよりも先にプッシュし、弾かれたボールを身体ごと押し込んだ。
大手メディア『ESPN』ブラジル版など複数メディアは、ネイマールのゴールがオリンピック記録を更新したと伝えた。キックオフから得点までに要した時間が最短で、いわゆる“最速”ゴールとなった。
報道によると、オリンピック“最速”ゴールは2012年のロンドン大会決勝でメキシコFWのオリベ・ペラルタが記録した「30秒」だった。また女子を含めると、今大会のグループステージ第1節オーストラリア戦でカナダFWのジャニーヌ・ベッキーが「19秒」という記録を残したが、ネイマールが上記2つを塗り替えることとなった。
ネイマールが決めた電光石火の一撃は、地元で大々的に取り上げられているようだ。『ESPN』ブラジル版は、陸上男子100メートルでオリンピック3連覇を達成したジャマイカ人アスリートのウサイン・ボルト氏が世界記録を樹立した際の写真にネイマールの顔を合成した画像を紹介。ツイッターにてユーザーが掲載したと見られる画像には、ネイマールがゴールを決めた「14.19」(秒)がスコアボード上に記されている。
またブラジルメディア『Terra』は、ボルト氏が14日に陸上男子100メートルで優勝したことに言及しつつ、「そのジャマイカ人は3日前、9秒81で金メダルを獲得した。ネイマールのゴールは14秒で決まったもので、ウサイン・ボルト(の記録)から5秒ほどしか変わらない」と綴っている。
世界最速スプリンターを持ち出すほど、衝撃的だったネイマールの“最速”ゴール。自国大会で史上初の金メダル獲得を目指すブラジルにとって、勢いを加速させる一撃となったかもしれない。ドイツとの対戦が決まった決勝は20日(日本時間21日5時30分)、マラカナンで行われる。
By サッカーキング編集部
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