史上初の五輪金メダルを獲得したカナダ女子代表 [写真]=Getty Images
6日、東京オリンピック女子サッカー決勝のスウェーデン女子代表対カナダ女子代表が行われた。
直前に時間・会場が変更となり、横浜国際総合競技場を舞台として行われたファイナル。その対戦カードは、前回のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得し、今大会の決勝トーナメントでは日本も倒したスウェーデン女子代表と、直近2大会連続で銅メダルを獲得しているカナダ女子代表の顔合わせとなった。
立ち上がりから球際の激しい攻防が繰り広げられたなか、前半に主導権を握ったのはスウェーデン。17分、味方からの落としを受けたフリドリナ・ロルフォが左足でミドルシュートを狙うも、これは相手GKに阻まれる。29分には、右サイドで起点を作ってクロスを上げると、ファーサイドで待っていたソフィア・ヤコブソンが競り勝ってヘディングシュートを放つも、これもカナダのGKステファニー・ラビーが好セーブで得点を許さなかった。
だが迎えた34分、スウェーデンは敵陣でボールを拾うと、持ち上がったコソバレ・アスラニが右サイドから中央へラストパス。これをゴール前のスティナ・ブラックステニウスが右足でダイレクトで合わせ、ついにカナダゴールを揺らした。
このまま試合はスウェーデンのリードで後半を迎えると、反撃したいカナダは積極的な交代策で流れを変えにかかる。するとカナダは0-1で迎えた67分、エリア内で倒されたシーンのVARでPKを獲得すると、これをジェシー・フレミングがきっちりと決めて同点に追いつく。
この同点弾でカナダが一気に息を吹き返すと、試合は終盤にかけてさらに均衡した展開に。スウェーデンは79分、89分に決定機を迎え、カナダもアディショナルタイムにカウンターアタックを仕掛けるも、両チームいずれも決めきれず。試合は延長戦へと突入した。
延長戦では両チームに疲労の色がみられつつも、スウェーデンが主導権を握り、対するカナダがカウンターで対抗する展開となる。延長前半はスコア変わらずに折り返すと、後半はさらにスウェーデンの流れに。立て続けにCKを獲得すると、得意の空中戦で幾度となくゴールを脅かす。だがカナダも身体を張った守備でゴールラインだけは破らせず、試合はPK戦へと入った。
そしてPK戦では、2、3、4人目が連続失敗したカナダに対し、スウェーデンも1、4、5、6人目が失敗。120分以上に及ぶ激闘はカナダが制し、同国女子サッカー史上初のオリンピック金メダルを獲得することとなった。
【スコア】
スウェーデン女子代表 1-1(PK戦:2-3) カナダ女子代表
【得点者】
34分 1-0 スティナ・ブラックステニウス(スウェーデン)
67分 1-1 ジェシー・フレミング(PK/カナダ)
By サッカーキング編集部
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