決勝ゴールを決めたセルヒオ・ゴメス [写真]=Getty Images
パリオリンピック2024(パリ五輪)・グループC第1節が24日に行われ、U-23ウズベキスタン代表とU-23スペイン代表が対戦した。
パリ五輪のサッカー競技は開会式に先立ってスタート。1992年のバルセロナ五輪以来、8大会ぶり2度目の金メダルを目指すスペインが、パリでの船出を迎える。前回の東京五輪では決勝でU-23ブラジル代表に1-2で破れて銀メダル。前回大会の悔しさを晴らすべく、パリでの戦いに臨む。対するウズベキスタンはAFC U23アジアカップ2024で決勝まで駒を進め、U-23日本代表に破れたものの、アジア2位として初の五輪を戦う。
スペインはバルセロナに所属するパウ・クバルシ、アトレティコ・マドリードに所属するパブロ・バリオスらがスターティングメンバーに並んだ。3大会ぶり4度目の優勝を飾ったEURO2024でA代表にメンバー入りしていたフェルミン・ロペスとアレックス・バエナも先発入り。オーバーエイジで選出されたフアン・ミランダ、セルヒオ・ゴメス、アベル・ルイスも揃ってスタメンに名を連ねた。一方、ウズベキスタンはオーバーエイジで、チームキャプテンも託されているエルドル・ショムロドフらがスタメンを飾った。
試合は立ち上がりからスペインがボールを保持。13分には敵陣中央でフリーキックを獲得すると、キッカーを務めたバエナが鋭いシュートを放ったが、ここはGKに阻まれる。
均衡が破れたのは29分。スペインは敵陣左サイドでフェルミンが倒され、フリーキックを獲得。S・ゴメスが左足で低い弾道のボールを送ると、ニアサイドへ入ったA・ルイスが頭で逸らし、最後はマルク・プビルが押し込む。スペインが先手を取った。
ウズベキスタンは1点ビハインドを強いられたものの、ここからジャスールベク・ジャロリディノフがきわどいシュートを放つなど、ゴールに迫るシーンを増やしていく。前半終了間際の43分に差し掛かると、ゴール前で混戦が生まれたところから、ルーズボールに反応したムハマドコディル・ハムラリエフがクバルシに倒される。1度は見逃されたものの、OFR(オンフィールドレビュー)を経て判定が変更。ウズベキスタンにPKが与えられた。このPKをショムロドフがゴール左下隅に流し込み、ウズベキスタンが同点に追い付いて前半を終えた。
後半に入ってもスペインがボールを握る時間が続いたものの、なかなかウズベキスタン守備陣を攻略しきれない。それでも、57分には左ハーフスペースに侵入したアイマル・オロスがファウルを受け、スペインがPKを獲得。S・ゴメスがキッカーを務めたものの、ゴール中央を狙ったキックは、GKアブドボヒド・ネマトフの足に阻まれ、勝ち越しのチャンスを逃した。
ただし、このまま黙っていないのがスペイン。62分、右サイドから中央にカットインしたフェルミンがボックス右のスペースへスルーパスを通すと、うまく流れたA・ルイスがクロスボールを送る。ここは味方に合わなかったものの、ファーサイドへ駆け上がってきたミランダがセカンドボールを回収。マイナスへ折り返すと、フリーで待っていたS・ゴメスが左足で流し込んだ。スペインが勝ち越しに成功している。
その後はウズベキスタンも同点を目指して攻撃に転じる場面を作ったものの、なかなかゴールネットを揺らすことができない。8分間のアディショナルタイムには、ウマラリ・ラクモナリエフの強烈なミドルシュートなどチャンスも作ったが、最後まで1点が足りず、試合はタイムアップ。東京五輪、ロンドン五輪では初戦を白星で飾れなかったスペインが、今大会は“優勝候補”らしく白星スタートに成功した。
次節は現地時間27日に行われ、ウズベキスタンはU-23エジプト代表と、スペインはU-23ドミニカ共和国代表と、それぞれ対戦する。
【スコア】
U-23ウズベキスタン代表 1-2 U-23スペイン代表
【得点者】
0-1 29分 マルク・プビル(U-23スペイン代表)
1-1 45+3分 エルドル・ショムロドフ(PK/U-23ウズベキスタン代表)
1-2 62分 セルヒオ・ゴメス(U-23スペイン代表)
By サッカーキング編集部
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