昨シーズンのリーグ戦でプレーするCSKAモスクワのMFエルム(左) [写真]=Getty Images
CSKAモスクワに所属するスウェーデン代表MFラスムス・エルムが、深刻な胃の病気を抱え、選手生命の危機に直面していると、同クラブのエフゲニ・ギネル会長が明かした。ロシア紙『Moskovsky Komsomolets』が伝えている。
ギネル会長はエルムについて「彼は深刻な病気だ。練習もできない状態で、今はスウェーデンにいる。運動をすれば胃の中で出血してしまうぐらいだ」と、病気を明言。「このまま引退する可能性もある。10人のサッカー選手がこの病気にかかれば、9人は引退するだろう。このままプレーを続ければ、命に関わることもある」と深刻さも明かした。
さらに同会長は「エムルは選手としても、人としても素晴らしい。もし、我々の間に不仲の噂があるなら、それは事実ではない」と、選手との関係が良好だと語っており、「クラブはロシアとスウェーデンで彼に治療を提供している。重要なことは彼の健康だ。我々は、彼の契約条件に従うよ」とサポートすることを明言した。
そして、選手の状態については「現時点で彼は良くなっている。だが練習はまだできない。彼は今、ホルモンの薬をとっているが、それはサッカーではドーピングと見なされるものだ」と明かしており、「もし、彼がサッカーに戻ってきたら、とても嬉しいことだよ」と復帰に希望を持っているとコメントした。
26歳のエルムは、リヴァプールやマンチェスター・Uなどのから関心を示されていた中、2012年7月にオランダのAZからCSKAモスクワに加入。同クラブでは通算60試合に出場し5ゴールを記録している。昨シーズンの5月15日に行われたロシアプレミアリーグ最終節、FCロコモティフ・モスクワ戦での出場が最後で、今シーズンはリーグでの出場はない。