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シャペコエンセの優勝が決定…クラブ暫定会長「南米連盟から宣言を受けた」

2016.12.05

シャペコエンセ飛行機墜落事故の生存者、ラファエル・ヘンゼル氏が逝去した [写真]=Getty Images

 CONMEBOL(南米サッカー連盟)が、先の旅客機墜落事故によって多数の主力選手を失ったブラジル南部のシャペコエンセを、2016年のコパ・スダメリカーナ王者とすることを決定した。アルゼンチンのポータルサイト『Cronica』が4日に伝えた。

 コロンビアでの旅客機墜落事故によって多くの主力選手を亡くしてしまったシャペコエンセ。事故発生から5日後の12月3日には、ホームスタジアムのアレーナ・コンダーで追悼式がしめやかに執り行われた。

 凄惨な事故を受けて、決勝での対戦相手であったコロンビアのアトレティコ・ナシオナルは、2016年大会の決勝戦を辞退してシャペコエンセにタイトルを譲るよう、早くからCONMEBOLに申請していた。今回の決定は、前述の申請も少なからず影響したとみられる。

 クラブに創立史上初の国際タイトルがもたらされたのを受けて、シャペコエンセのイバン・トッゾ暫定会長は、次のようなコメントを残している。

「CONMEBOL(南米サッカー連盟)から、シャペコエンセがコパ・スダメリカーナのチャンピオンとする宣言を受けた。このような結果になるようCONMEBOLに申し出た(決勝での対戦相手である)アトレティコ・ナシオナルの慈悲深い配慮に、心から御礼を申し上げる。そしてCBF(ブラジルサッカー連盟)やFIFA(国際サッカー連盟)、そして世界中のサッカーファンによる支援にも、心より感謝と御礼をお伝えしたい」

 スダメリカーナの王者となったシャペコエンセには、2017年のコパ・リベルタドーレスとレコパ・スダメリカーナの出場権が与えられるほか、同年のコパ・スダメリカーナにはディフェンディングチャンピオンとして決勝ラウンドからの出場権も与えられる。さらに、コパ・スルガ・バンク(スルガ銀行チャンピオンシップ)への出場権を得たことで、ルヴァンカップ王者の浦和レッズと埼玉県で対戦することにもなりそうだ。

(記事提供/Cartao Amarelo

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