墜落機から生還したDFルシェル [写真]=Getty Images
シャペコエンセ(ブラジルリーグ1部)の選手やスタッフらが搭乗していた旅客機が墜落して約1カ月が経った中、同事故から生還したブラジル人DFアラン・ルシェルがコメントを残した。ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。
先月28日夜、シャペコエンセの選手や関係者などを乗せた旅客機が、コロンビアのメデジン郊外の山間部にて墜落。77人の乗員・乗客のうち71人が犠牲になった。
1973年創設のシャペコエンセは、人口約20万人の都市シャペコを本拠地とする。2009年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエD(ブラジル全国選手権4部)で3位に入り、3部に昇格すると2012年に3部3位、翌2013年には2部2位となり、一気に1部へ昇格。2015年にはリーグ戦で苦戦したものの、コパ・スダメリカーナでベスト8に進出した。そして2016年シーズン、同クラブは残り1節の時点で9位につけ、2年連続出場となったコパ・スダメリカーナではファイナルに進出。事故はコパ・スダメリカーナ決勝ファーストレグへ向かう途中の出来事だった。
同メディアによると、墜落機から奇跡的に生還したルシェルは、「起きたことを消去する方法はない」と事故を悔やんだ。それでも、「悲しい出来事としてマークされるだろう。だけど僕は、悲劇の前の、幸せなグループが作っていた歴史を取り上げたい」と続け、自身が今シーズンにレンタル加入していたクラブの残してきた功績に目を向けてほしいと訴えた。
現在のところ、ルシェルの戦列復帰は半年後と予測されている。そんな中ルシェル自身は、「僕は再びプレーできるようになるつもりだ」と前向きなコメントを残している。24日には所属元のインテルナシオナウと契約を延長した同選手だが、シャペコエンセへ今後加わる新たなチームメイトに対しては、「旅立ったすべての人のためにプレーしてほしい。僕とフォルマン、ネトはその時その場所に居たいね」と発言し、事故で亡くなった選手を想ってサッカーに取り組むよう訴えるとともに、自身もレンタル期間を延長し、シャペコエンセでのプレーを望んでいることを明かした。
By サッカーキング編集部
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