ロメロが母国屈指の強豪・ボカに加入 [写真]=Getty Images
アルゼンチンのボカ・ジュニオルスは8日、元アルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロの完全移籍加入を発表した。
ヨーロッパでの経験も豊富な守護神が、母国に帰還することとなった。ロメロは昨シーズン限りで所属していたベネツィアとの契約が満了を迎えたため、フリートランスファーでボカへと加入する。契約期間は公式に明かされていないものの、大手メディア『ESPN』によると2024年12月までの2年半契約を結んだと報じられている。
ロメロは1987年2月22日生まれの現在35歳。母国のラシン・クルブでプロキャリアをスタートさせた。2007年夏にはオランダのAZへと完全移籍し、ヨーロッパに初上陸。その後はサンプドリア、モナコでプレーし、2015年夏にマンチェスター・Uへと加入した。加入初年度からスペイン代表GKダビド・デ・ヘアのバックアッパーという立ち位置だったものの、2016-17シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)の12試合でゴールマウスを守り、優勝に大きく貢献した。マンチェスター・Uには6シーズン在籍し、公式戦61試合に出場した。2021年夏に契約満了でマンチェスター・Uを退団すると、同年10月にヴェネツィアへの加入が決定。加入直後から正守護神の座を確保し、セリエAで16試合に出場した。シーズンの終盤は膝の負傷により離脱が続き、同シーズンをもってヴェネツィアとの契約も満了となっていた。
また、アルゼンチン代表としては2009年9月にデビューを飾ると、その後も正守護神の座を確保。2010FIFAワールドカップ南アフリカ、2014FIFAワールドカップブラジルでは全試合でゴールマウスを守り、ブラジルW杯では母国の決勝進出に大きく貢献した。2018FIFAワールドカップロシアは負傷の影響で招集外に。これまでアルゼンチン代表として96試合に出場した。
完全移籍加入に際し、ロメロはボカのクラブ公式HPでコメントを発表。「先週までは古巣のラシンでトレーニングに参加していて、ボカからの話が届いた。移籍について本当に色々と考えたけど、今はこのチャンスに満足している。自分のキャリアにとっても大きなステップアップだ」とコメント。移籍を決めた経緯についても語っている。
「家で妻と話し合った結果、このクラブの一員となり、ボカでプレーすることを決めた。クラブの目標のために自分の役割を果たすことは、僕にとって素晴らしいチャンスだと思う。アルゼンチン最大のクラブに入団することは、僕の人生において最高の決断のひとつだ」
最後に、ロメロは昨シーズン終盤の負傷にも言及。「コンディションはとても良いよ。AFA(アルゼンチンサッカー協会)の人たちと一緒にケガ明けのトレーニングをする機会もあった」と既に回復していることを明かしており、ボカでプレーする準備は整っている様子を見せた。
By サッカーキング編集部
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