ブラジル代表のメネゼス暫定監督 [写真]=Getty Images
ブラジルサッカー連盟(CBF)は15日、3月24日にモロッコ代表との国際親善試合を開催することを発表した。
ブラジル代表は2023年の“初陣”で、FIFAワールドカップカタール2022でベスト4に入ったモロッコ代表と対戦することとなった。開催地はモロッコ北部の都市タンジェの『イブン・バットゥータ・スタジアム』。2011年4月に正式にオープンした同スタジアムは、FIFAクラブワールドカップモロッコ2022でも使用されていた。“セレソン”がモロッコで試合を行うのはこれが初めてのこととなる。
なお、現在ブラジル代表では指揮官の座が空席となっている。チッチ前監督はベスト8で終わったカタールW杯限りでの退任が決定。2016年6月からの“チッチ政権”が終焉を迎えていた。CBFはモロッコ代表との国際親善試合開催を受け、現在U-20ブラジル代表で指揮を執るラモン・メネゼス氏を暫定監督として承認。メネゼス氏は2023年1月下旬から2月上旬にかけて開催されていたU-20南米ユース選手権でU-20ブラジル代表を無敗優勝へと導いており、母国に2011年以来となる同タイトルをもたらしていた。
今回の決定を受け、メネゼス氏はCBFの公式HPを通してコメントを発表。「ブラジル代表のウェアを着ることは表現できないほどの名誉で、我々の特権でもあります。U-20代表だけでなく、今回のモロッコ代表戦でこのような素晴らしい機会を与えてくれたブラジルサッカー連盟のエドナウド・ロドリゲス会長に特別な感謝を捧げます」と記した。
現在50歳のメネゼス氏は現役時代、母国クラブだけでなくレヴァークーゼンでもプレー。2003年には来日を果たし、わずか1シーズンではあったものの東京ヴェルディで活躍した。2013年限りで現役を引退すると、その後は指導者に転身。古巣のヴァスコ・ダ・ガマなど母国でキャリアを積んだ後、2022年3月にはU-20ブラジル代表の指揮官に就任していた。
なお、メネゼス氏がモロッコ代表戦以降もブラジル代表を率いるのかは現時点で未定となっている。『ESPN』ブラジル版によると、現在レアル・マドリードの指揮を執るカルロ・アンチェロッティ監督の招へいに動いているものの、CBFは10日付で同報道を否定。「新監督の選考は透明性のある方法で処理され、選ばれた監督は適切なタイミングで発表されます」と声明を発表しており、今後も新監督の選定作業は続くものと見られている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト