前日練習に臨んだコアテス
24日に行われるキリンチャレンジカップ2023で、日本代表はウルグアイ代表と対戦する。
FIFAワールドカップカタール2022ではグループステージ敗退に終わったウルグアイ代表は、ディエゴ・アロンソ監督が退任。現時点で後任は決まっておらず、今回の日本代表戦はU-20ウルグアイ代表を率いるマルセロ・ブロリ監督が暫定で指揮を執る。
それでもチームにとって貴重な実戦の場には変わりない。23日の前日練習後に取材に応じたウルグアイ代表DFセバスティアン・コアテスは、チームが「新しい変化の時」にあると考えている。
カタールワールドカップのグループステージ最終戦でフェアプレー違反行為があったGKフェルナンド・ムスレラ、DFディエゴ・ゴディン、DFホセ・マリア・ヒメネス、FWエディンソン・カバーニは日本戦で出場停止になるため招集外。また、FWルイス・スアレスも招集メンバーから外れている。
これまで主軸を担ってきたベテラン陣が軒並み不在なうえ、暫定監督のもとでワールドカップ後、最初の試合に臨むことになるが、チーム最年長選手となったコアテスは「新しくスタートするタイミングなので、我々のチームにとって非常に重要な試合と位置づけている」と、日本代表戦が持つ意味の大きさを強調していた。
そして、コアテスは所属クラブで共にプレーしている選手との対戦も楽しみにしているようだ。日本代表にはスポルティングでチームメイトのMF守田英正が選ばれており、2人が揃ってピッチに立つ可能性は高い。
ウルグアイ代表のディフェンスリーダーは「かれこれ1年ほど同じクラブでプレーしていて、彼がすごくいい選手だというのはもちろん知っている。テクニックに優れ、非常にハードワークができるとてもいい選手だ」と、守田の実力を高く評価していた。互いを認め合い、日頃から高め合っているのだろう。しかし、対戦相手となれば見方は変わってくる。
「今回の対戦が決まった時に守田とも話した。明日はどういう試合になるかはわからないけど、試合前に挨拶をしようと思っている。ピッチ上でマッチアップしたら、それぞれがお互いのプレーに集中して、いい仕事ができるようにしたい」
国立競技場で行われる試合では、コアテスが守田を自慢のフィジカルで押さえ込むか、あるいは守田が持ち前のテクニックでコアテスを翻弄するか。2人の対決は日本代表対ウルグアイ代表の見どころの1つとなりそうだ。
取材・文=舩木渉