降格濃厚と見られたヴァスコを残留に導いたラモン・ディアス監督[写真]=Getty Images
ヴァスコ・ダ・ガマを指揮するラモン・ディアス監督が、降格圏に沈んでいたブラジル名門を残留に導いた。6日、ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』が報じた。
1993年に開幕したJリーグで横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)のゴールハンターとして活躍したラモン・ディアス氏は、同年に28ゴールを挙げてJリーグ初代得点王に輝いた。現役引退後は指導者として、南米や中東のクラブチームやパラグアイ代表などを指揮し、7月中旬からヴァスコ・ダ・ガマの監督に就任した。
ラモン・ディアス監督就任時のヴァスコは、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国リーグ1部)で14節を消化し、勝ち点はわずかに「9」。20チーム中19位と低迷し、降格濃厚とみられていた。しかし、ラモン・ディアス監督が就任後、チームは急浮上を見せる。
そして、6日に行われた最終節で、ヴァスコ・ダ・ガマはホームでレッドブル・ブラガンチーノに2-1で勝利し、チームは1部残留を果たした。
この結果を受け、ヴァスコのサポーターやブラジルメディアは、ラモン・ディアス監督の手腕を高く評価。試合後の記者会見では、ヴァスコとの契約期間は2024年12月末までと見られているラモン・ディアス監督に対し、来季も同クラブを指揮するかという質問がなされた。
するとラモン・ディアス監督は「自分たちが成し遂げたことを幸せに感じている。今日はとても美しい瞬間を楽しむための日。その後、決断を下すことになる。今日は来季について話すときではない。今は楽しむべきなんだ。来季については、どうなるか見てみよう」と語り、明言を避けた。
By サッカーキング編集部
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