「難路」によりボリビア遠征の帯同が危ぶまれるボカ・ジュニオルスのエディンソン・カバーニ [写真]=Getty Images
海抜4090メートルに位置するボリビアのポトシ市で行われるコパ・スダメリカーナ2024・グループD第1節の試合会場に向かうため、ボカ・ジュニオルスがたどるボリビアの車道で交通事故が発生。その影響で、ボカがメンバー編成など遠征計画を変更する可能性があるようだ。1日、アルゼンチンメディアの『インフォバエ』が報じた。
今年はコパ・リベルタドーレスではなく、コパ・スダメリカーナを戦うことになったボカは3日にアウェイでボリビアのナシオナル・ポトシと対戦予定。海抜4090メートルに位置するポトシ市の空港は飛行機が着陸できる状態ではなく、さらに、ポトシには大きな宿泊施設がないため、ボカはスタジアムから約158キロメートル離れた同国スクレ市に宿泊することに。
ボカは2日の午後に海抜約25メートルのブエノスアイレスの空港をチャーター機で飛び立ち、約3時間のフライトを経て海抜約2750メートルのボリビアのスクレへ。その日は選手とスタッフがスクレにある2つの異なるホテルに別れて宿泊する。
そして、翌3日の試合当日、ボカの選手とスタッフは悪路を含む山道を進むのに適した4輪駆動のSUV車10数台に分乗し海抜4090メートルのポトシに約3時間かけて向かうという(なお、バスで移動する場合、安全面を考慮しスピードを落とす関係上、4輪駆動車の2倍以上の時間がかかるため、バスの使用は見送られた)。
そして、ボカは試合を終えた直後に再び10数台の4輪駆動車に分乗し、標高4090メートルのポトシから同2750メートルのスクレに戻り、4日の朝にボリビアからアルゼンチンに戻るという計画だった。
しかし、3月31日の夜に、ボカがたどることになるスクレとポトシをつなぐ道路で、バスと自動車が衝突し4人の死者と36人の負傷者を出す重大事故が発生。これを受け、スクレ市とポトシ市の当局が、ボカに対し「夜から早朝にかけ、気温の寒暖差で霧が発生するため、安全を考慮し試合直後にスクレに向け移動せず、翌朝5時半まではポトシに待機する」よう要請する見込みだという。
だがその場合、ボカは予定していた4日朝の帰国が難しくなることから、週末の国内リーグのニューウェルズ・オールドボーイズ戦を考慮し、元アルゼンチン代表DFマルコス・ロホ、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ、ペルー代表DFルイス・アドビンクラ、ウルグアイ人FWミゲル・メレンティエルなどの主力選手がボリビア遠征を回避する可能性が高いようだ。
By サッカーキング編集部
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