カンペオナート・ブラジレイロ・セリエD(全国選手権4部)のハーフタイム中に監督が辞任する珍事が起こった[写真]=Getty Images
カンペオナート・ブラジレイロ・セリエD(ブラジル全国選手権4部)を戦うブラジリエンセの監督がハーフタイム中に辞任。後半はチームドクターが試合を指揮し2-1で勝利を収めた。13日、『TNTスポーツ・ブラジル』が報じた。
開幕から1勝1敗で第3節を迎えたブラジリエンセは、12日にアウェイでレアル・ブラジリアと対戦。前半をスコアレスで終えると、ハーフタイムにブラジリエンセのルイス・エステヴァン会長が、チームを率いるパウロ・ロベルト・サントス監督に対し、『今日の前半、そして既に消化した2試合の内容が悪い』といった内容で叱責。批判を受けたサントス監督は会長の介入に激怒し、その場で辞任を表明したうえ、テクニカルスタッフ一同とスタジアムを去ることになった。
監督を失ったブラジリエンセは、急遽チームドクターのジョルジ・オリーヴァ氏を新監督に指名し後半を戦うことになったが、その後、チームは2-1で勝利。リーグ戦のグループ単独首位に浮上した。
この結果を受け、ブラジリエンセはクラブ公式Xで「後半に入るとチームのパフォーマンスが向上した」と所感を発表。更にクラブは別の投稿で、急遽監督として後半を指揮しチームを勝利に導いたチームドクターのジョルジ・オリーヴァ氏を「スペシャル・ワン」と表現し、ポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリード、ローマなどを率い多くのタイトルを獲得したジョゼ・モウリーニョ氏の愛称を用いて賞賛した。
なお、その後ブラジリエンセは新監督としてルイス・カルロス・ヴィンク氏の就任を発表。チームドクターのオリーヴァ氏が引き続き監督としてチームを指揮するシナリオは無くなったようだ。
By サッカーキング編集部
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