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深刻な洪水被害を受けたブラジル名門、泥が残ったユニフォームを着用…試合後にはチャリティー出品

2024.06.07

洪水により冠水したインテルナシオナルのスタジアム(写真は2024年5月6日撮影)[写真]=Getty Images

 ブラジル南部で発生した大洪水によりスタジアムが冠水するなど大きな被害を受けたインテルナシオナルは、汚れた水に浸され泥が残ったユニフォームを国際大会で着用。そのユニフォームをチャリティー用途でオークションに出品すると6日に公式サイトで発表した。

 ブラジル南部では4月下旬から続いた豪雨の影響で、リオ・グランデ・ド・スル州の主要河川グアイバ川の堤防が決壊。同州の中心都市ポルト・アレグレでは街全体が冠水するなど深刻な被害が広がり、現在も水が引かない地域があるなど人々は苦しい生活を強いられている。

 この地域を本拠地とするインテルナシオナルは、ユニフォームや練習着などが水に流され、スタジアム設備なども大きなダメージを受けた。

 そんなクラブは現在も本拠地のスタジアムを使用することができず、5月28日に開催されたコパ・スダメリカーナ・グループC第6節のベルグラーノ(アルゼンチン)とのホームゲームではサンパウロ州のスタジアムでプレー(1-2で敗戦)。その試合で、選手たちは「疲れをものともせず、復興に向け激しく希望に満ちた闘いをしている人たち。そして、かつてないほどの愛と団結力を持ち、愛を持って水や泥に立ち向かうためにブラジル全土からボランティア活動のために集まった人たち」の象徴として、あえて泥を残したユニフォームを着用した。

 そして今回、インテルナシオナルはこの試合で着用されたユニフォームに選手のサインを入れて選手着用スポーツウェアの販売サイト『MATCH WORN SHIRT』のオークションに出品。その収益を復興支援に役立てると発表した。

By サッカーキング編集部

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