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24歳のはずが実年齢30歳? チェルシーMFカイセドなど輩出のエクアドル強豪、経歴詐称で所属選手の解雇を発表

2024.07.20

経歴詐称により契約を解除されたアレクサンデル・ボラーニョス[写真]=Getty Images

 エクアドルの強豪インデペンディエンテ・デル・バジェは19日、同クラブに所属のアレクサンデル・ボラーニョスを経歴詐称により解雇したとクラブ公式Xなどで発表した。

 インデペンディエンテ・デル・バジェレヴァークーゼン所属のエクアドル代表DFピエロ・インカピエチェルシー所属の同国代表MFモイセス・カイセド、2025年にチェルシーに加入する同国代表MFケンドリー・パエスなどを輩出したエクアドルの名門クラブ。育成に定評があり、近年はコパ・リベルタドーレスなどの国際大会の常連となっている。

 そんな強豪が公式声明で「インデペンディエンテ・デル・バジェは、エクアドルサッカー連盟がアレクサンデル・ボラーニョスによる文書改ざんを確認し、それに対して(3年間の出場停止)処分を与えたことを受け、同選手との契約を解除したことを発表します。弊クラブはこのような状況に失望し、深く悲しんでいます。私たちはエクアドルサッカーにおけるこの種の慣行を全面的に拒否することを表明します」と経歴詐称の選手を解雇したことを発表した。

 アルゼンチンメディアの『オレ』などによると、『アレクサンデル・ボラーニョス』と登録されていた選手の本名は、『ジャンセル・ロマーリオ・ボラーニョス・カシエラ』で、年齢は24歳と登録されていたが、実際には30歳だという。

 チリの名門コロコロやエクアドルの強豪バルセロナSCなどでもプレーし、U-20エクアドル代表やU-23エクアドル代表でもプレー経験があるボラーニョスが年齢詐称を持ちかけられたのは17歳のとき。当時、住民登録局の職員だったアデイス・ソリス・ロドリゲス氏(のちにサン・ロレンソ市長になるも、2023年に逝去)の協力を得て新しい身分を入手したという。これにより、ボラーニョスの誕生日は実際の誕生日である1994年5月23日から1999年12月12日に変更され、名前は自身の弟の名前に偽造されたと伝えられている。

 本件が最初に話題になったのは今年の4月。コパ・リベルタドーレス2024・グループF第1節でウルグアイのリベルプールとインデペンディエンテ・デル・バジェが1-1のドローで試合を終えたあと、ウルグアイのラジオ局『スポルト360』に匿名でボラーニョスが身分を偽っているとの情報がもたらされた。

 それを受けインデペンディエンテ・デル・バジェはエクアドルサッカー連盟にボラーニョスの身分に関する調査を依頼。その後、同選手が身分を偽っていたことが確認されたようだ。

 なお、エクアドルを巡っては、FIFAワールドカップカタール2022南米予選の最中に、エクアドル代表としてプレーをしていたDFのバイロン・カスティージョが実際にはコロンビア人ではないかの疑惑が浮上し、チリサッカー連盟などがエクアドル代表の本大会出場権の剥奪を主張。最終的にエクアドル代表はカタールでワールドカップを戦うことになったが、FIFAワールドカップ2026南米予選を勝ち点「3」が剥奪された形で戦うことになった。

By サッカーキング編集部

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