標高4100メートルの新本拠地の初陣を勝利で飾ったボリビア代表[写真]=Getty Images
FIFAワールドカップ26南米予選第7節が5日に行われ、ボリビア代表とベネズエラ代表が対戦した。
6節を終えて勝ち点3の9位でボリビアは、今節から本拠地を変更。これまでアウェイチームを苦しめてきた標高約3600メートルの『エルナンド・シレス』より更に500メートル高地の『エル・アルト』で、4位のベネズエラ代表(勝ち点9)を迎えうった。
ワールドカップ南米予選で初めて『エル・アルト』を使用するボリビアは、同スタジアムを本拠地にする国内リーグの強豪オールウェイズ・レディから6選手、『エルナンド・シレス』を本拠地とするクラブのボリーバルやザ・ストロンゲストから計10選手を招集。高地クラブに所属する9選手をスタメンに並べてベネズエラ戦に臨んだ。
試合は13分にボリビアのラミロ・バカがペナルティエリア外から右足を振り抜くと、高速のボールがゴールに突き刺さるゴラッソで先制に成功。45+5分にカルメロ・アルガニェスが左足でPKを決め追加点を挙げると、後半開始直後の46分にはミゲル・テルセーロスが左からのグランダークロスに合わせ3点目。更に89分にはエンソ・モンテイロが同じく左からのクロスをゴール中央で合わせ4点目を決めた。
対するベネズエラは薄い空気の影響か足元のパスでボールをつなぐも攻守で迫力を見せることができず、試合はホームのボリビアが4-0で快勝。この結果、勝利したボリビアは暫定ながら順位を7位まで押し上げ、敗れたベネズエラは4位を維持した。
南米の複数メディアは標高の高さがボリビアに有利に働いたと報道。試合後の記者会見でも、ベネズエラを率いるフェルナンド・バティスタ監督に対して標高に関する質門が集中した。
だが、バティスタ監督は「標高の高さについて話すつもりは無い。このことについて話をしたことはないし、今後もしない。質問の10問中8問が高地に関するものだが、それ以外の敗因があるはずだ。自分の口から標高に関して言葉が出ることはない。自分は言い訳をする人間じゃないんだ」と標高の高さが試合に影響を与えたという見方と距離を置いた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト