コパ・スダメリーナ2024の決勝の舞台となるパラグアイのスタジアム [写真]=Getty Images
ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』など南米の複数メディアは22日、南米サッカー連盟(CONMEBOL)がコパ・スダメリカーナ2024決勝のクルゼイロサポーター割り当て分の一部チケットを無効にしたことで、同クラブのサポーターに混乱が生じていると報じた。
ラシン・クラブ(アルゼンチン)とクルゼイロ(ブラジル)の激突となった決勝戦は23日にパラグアイの首都アスンシオンで行われ、両チームの大勢のサポーターがチケットを購入した。
だが試合の3日前の20日、一部のクルゼイロサポーターがCONMEBOLから「安全上の理由でチケットを無効にする」というEメールを受信。そこには、返金手続きのためのWEBリンクが表示されていたが、具体的に何が理由でチケットが無効になるかという説明はなされていなかったという。
そんななか多くのクルゼイロサポーターが本拠地ベロ・オリゾンチから約1800キロメートル離れた試合会場のアスンシオンに向け出発。その中には車で数日かけ決勝の舞台を目指す人も少なくなかった。
そして決勝前日の22日になってCONMEBOLは、「クルゼイロサポーター向けに販売されたチケットの一部が、ラシンサポーターに転売されていたことが確認されたため、安全を考慮し転売チケットを無効にした」と説明。試合チケットは観戦者の個人登録番号(ID)を登録することが義務付けられているなか、クルゼイロサポーター向けに販売されたチケットの一部が、アルゼンチン人のIDと紐づけられたことがシステムで確認されたため約900枚のチケットが無効になったと伝えられた。
しかし実際には、正規の手続きを経てチケットを購入したクルゼイロサポーターのチケットも無効になるなど、少なくない人数のブラジル人サポーターのチケットがキャンセル扱いに。更に試合前日の夜にチケットが取り消しになったという連絡を受ける人もいるなど、クルゼイロサポーターの間に混乱が生じているようだ。
By サッカーキング編集部
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