インテル・マイアミFWルイス・スアレス(右)[写真]=Getty Images
インテル・マイアミ所属の元ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが自殺を試みる男性を説得し、生きる決断に導いたようだ。スペインメディア『マルカ』など各国メディアが5日に報じた。
報道によると3日23時、ウルグアイのカネロネス県にて49歳の男性が高さ6メートルの木に登り、ロープを首に巻き付けて「パートナーの女性が現れなければ自らの命を絶つ」と主張。地元当局が男性に思いとどまるよう要請するも、翌日になっても応じなかった。
そんななか、同地を休暇で訪れていたスアレスと妻のソフィア・バルビ氏が、散歩中にその現場に遭遇し、男性を説得するオペレーションに参加。社会心理学を専門とするNGO(非政府組織)のメンバーとともに男性に話しかけた。
そして、スアレスが長時間話をつづけた結果、男性は4日の17時30分頃に説得に応じて生きる決断を下し、木から降りたという。
なお、男性は過去にDV(家庭内暴力)の予防措置の対象となった記録があり、地上に降りたあと、内務省の家庭内暴力を専門とする部門に引き渡され、そこで治療を受けることになったと伝えられている。
スアレスと一緒に男性に話しかけたNGOのメンバーは、ウルグアイメディアの『カナル4』の番組『テレノチェ』に対し「ウルグアイでとても有名なサッカー選手であるスアレスが協力すると申し出てくれました。私たちが行ったことは、緊迫した時間のなか、この男性が前日から生きるために戦い続けているという状況で、事態が長引かないよう共感と親密さをもって話しかけることでした」と、スアレスが男性の気持ちに寄り添いながら対話を続けたと説明した。
By サッカーキング編集部
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