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“キングカズ”三浦知良の古巣ブラジルクラブで選手が急逝…チームは「残された娘のために家を買う」と宣言

2025.02.21

 “カズ”こと元日本代表FW三浦知良が1980年代に所属した「キンゼ・デ・ジャウー(ブラジル)」は19日、クラブ公式インスタグラムで、公式戦直前に急逝したブラジル人MFガブリエウ・ポポーの「娘のために家を買う」という夢を叶えるため、今後のホーム戦の収益を同選手の家族に寄付すると声明を発表した。

 現在、横浜FCからの期限付きでアトレチコ鈴鹿クラブに所属する57歳の“カズ”は、1982年に静岡学園高校を中退し15歳で単身ブラジルに渡った。その後、名門サントスを含め“サッカー王国”の複数クラブで活躍。同選手が所属したクラブのひとつが「キンゼ・デ・ジャウー」で、クラブハウスには“カズ”への感謝を捧げるプレートが掲げられている。

 そんな「キンゼ・デ・ジャウー」で悲劇が起きた。カンペオナート・パウリスタA3(サンパウロ州選手権3部)第8節が開催予定だった16日の朝、同クラブ所属の26歳、ガブリエウ・ポポーが宿泊施設で意識不明の状態で発見された。その後、病院に搬送されたが命は助からず、同日午前9時47分に死亡が確認され、予定されていた試合は延期に。そして診断の結果、同選手の死因は「急逝心筋梗塞」と確認された。

 ガブリエウ・ポポーには4歳の娘マイラさんがおり、彼の夢は娘のために家を買うことだった。このような状況のなか、クラブは公式インスタグラムで「ユニフォームを崇める以上に、約束を称え、中断された夢を実現したいのです」とし「私たちにとって永遠のガブリエウ・ポポーの最大の夢、小さな娘マイラさんのために家を買うことを実現します」と、急逝した選手の代わりにクラブが夢を叶えると宣言。

 続けて、「今後のホーム戦の収益は、(ガブリエウ・ポポーの家族が)家を買うための資金となります。集まる金額が不十分であれば、クラブは彼の使命を尊重し、必要な金額を支払います。また余剰金が出る場合は、娘であるマイラさんの将来のための貯蓄に回され、彼女がより安定した未来を持てるようにします」と具体的な支援方法を説明した。

 さらにサポーターに対し「皆さんのご支援と団結を願っております。私たちは、あらゆる貢献に感謝します」と協力を呼びかけた。

 その上でクラブは「君のためだよ、ポポー。君の夢のために。空の上から私たちを祝福して欲しい。君は、永遠に私たちの心の中にいるんだ」と締めくくった。

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By サッカーキング編集部

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