コパ・デル・レイ決勝に向けて、意気込みを示したイニエスタ [写真]=Getty Images
バルセロナのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、コパ・デル・レイ決勝のレアル・マドリード戦の前日会見に臨み、大一番に向けた意気込みを表した。
この1週間、チャンピオンズリーグでは準々決勝で敗退し、リーガ・エスパニョーラでも3位に転落して自力優勝の可能性が消滅するなど、散々な目に遭ってきたバルセロナ。イニエスタは、「コパに優勝したからといって、シーズンが丸く収まる訳ではない」としながらも、「いかなる大会であっても、タイトル獲得の価値は大きい」ことを強調した。
「CLでは敗退し、リーガでも一歩後退した。2度に渡り厳しい思いをさせられたことは間違いない。しかし、そのことは頭から切り離さなければならない。なぜなら、コパはここまで順調に戦いを進めてきた異なる大会だからだ。これはタイトルが懸かった決勝だ。それゆえ、チームは勝利することしか考えていない。個人的にも、初めて決勝でプレーした時と変わらぬ高い意欲がある。優勝してトロフィーを掲げられるというのは、ファンにとっても選手にとっても、いつだって幸せなことだ」
イニエスタは一方、今シーズンのリーガ・エスパニョーラでのレアル・マドリード戦に連勝していることについて、「2試合とは異なり、今回はシーズン大詰めのタイトルが懸かった一戦だ」と関連性を否定すると共に、むしろ延長戦の末に0-1で敗れた3年前の決勝の雪辱に向けて闘志を燃やした。
「彼らに復讐してやろうという意思はないが、ピッチ上でリベンジを果たしたいという意識はある。前回は苦しめられた末に黒星を喫してしまった。今回は彼らを上回り白星を掴むという一段と強い気持ちが求められる」
一方、レアル・マドリードは大黒柱のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが欠場し、バルセロナはアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ以外の3人のセンターバックがコンディションに不安を抱えていることについて質問されたイニエスタは、両チームとも大きな問題にはならないとの見解を示した。
「レアル・マドリードにとってクリスティアーノは、局面での決定力や試合への影響力において非常に重要な選手だ。しかし、彼らのプレースタイルは、たとえ彼がいなくても変わらない。それゆえ、僕らの彼らに対する見方が変わることもない。一方、バルセロナも、守備陣に欠場者が出たからといって、チームが不安定になることはない。なぜなら、バルセロナは攻撃も守備も全選手が連動して行うからだ。逆に言うならば、僕達のシステムが機能するためには、全員が良い状態で自信をもってプレーすることが求められる」