ワールドカップ開催まで、あと約1月。リオデジャネイロ市の、ゾナスウと呼ばれる南部エリアにあるCatete カテチ地区(フラメンゴ地区の北)では、5月3日(土)から道路や電柱など街中がブラジルカラーに塗られ、ブラジルカラーで飾りつけられている。現地メディア「G1」(5月3日付け、電子版)が伝えている。
街中を塗り上げ、飾りつけているのは住民たち。もともとこのカテチ通りは、様々なフェスタを楽しむ人やサポーターたちが集まる場所として有名なところ。カテチ地区のコヘア・ドゥトゥラ通りでは、黄色と緑に塗られたボールや旗が建物などに飾られている。
デコレーションに携わっている人々は「大事なのは6回目の優勝を願って飾りつけをすること。私たちの人生も華やかになります」と語っているという。
路上をブラジルカラーに彩った道はまだ多くないが、そのほか、隣のニテロイ市にあるトラヴェッサ・サンタクララ地区など、広がりを見せつつある。
ゾナノルチと呼ばれる市の北部にある Vila Isabel ヴィラ・イザベウ地区では、街をブラジルカラーで飾る習慣はワールドカップ1990年大会からはじまっている。同地区東部にあり、マラカナン通りにも繋がるペレイラ・ヌニス通りの住人達が電信柱や路上を塗り上げる習慣にしており、今年も行っている。
同地区の路上デコレーションの指揮をとるCelso Mendes Júnior セウソ・メンデス・ジュニオール(管理人)さんは、みなのテンションをあげるため、わくわくさせるために街をブラジルカラーで彩っているという。
「街をブラジルカラーに塗っている道はまだまだ多くはありません。だから私たちの行動はひとつの提案でもあります。チジュッカ地区でいくつかの道で新たに始まりました。こういう道が増えて、それらの道を見た人たちがモチベーションを上げて、さらにブラジルカラーの道が増えていくことを願います」(セウソ・メンデスさん)
リオの街の装飾はまだ本格モードではないが、盛り上がりを願う人たちが始めた活動は徐々に周りの人々にも影響を与えはじめているようだ。
(記事/MEGA BRASIL、文/麻生雅人)